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三浦友和が語る「年上の振る舞い」現場で揉めないコツは……エンタメ・アイドル 2017.02.13

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 役員就任まであと一歩のところでリストラに遭う、大手鉄鋼メーカーの人事部長が主役のドラマ『就活家族~きっとうまくいく~』(テレビ朝日系)。

 

 57歳の主人公を演じるのは、年齢よりも若く見える三浦友和。64歳での主役は、日々、体力との勝負だと、身にしみて感じていると言う。そこまで感じながら主役を引き受けた理由をこう話す。

 

「本当に脚本がおもしろいんですよ。次の脚本をもらうのが楽しみというのは、めったにないですから。シリアスだけど、どこか滑稽で笑ってしまう。僕自身もハラハラドキドキしながら演じてます。

 

 僕は見かけがちょっと若く見えますが、中身はしっかり年だったりしてね。もしかしたら、古希か喜寿かという感じが自分にはある(笑)。

 

 体力が作品のクオリティに関わってきますから、現場を乗り切るためには根性。体力がないなら気力しかないという気持ちで、撮影に臨んでます」

 

■いい雰囲気のつくり方は現場で声を荒らげないこと

 

 スタッフ、出演者も含めて、最年長となることが増えた。そんな現場を盛り上げ、やる気を出させる、三浦友和の流儀とは。

 

「やりやすい雰囲気でできたらと思うので、全体の雰囲気は壊したくないなって思いますね。そのために特に何をするかというと、声を荒らげないことかな。現場で大事なことは、そういう基本的なことのような気がします。

 

 問題や疑問があるなら、陰でやる。脚本家なり、監督なりに会って話をして、現場で揉めないように、あらかじめ解決をしておく。そういうことに気づかないのが、若いうちだったんですよね。だから現場で大揉めするんですよ」

 

 俳優生活は45年めになる。

 

「もしサラリーマンだったら、部下とのつき合い方などに悩みを持つでしょうね。会社だと役職で、自然と部下っていう見方になるじゃないですか。僕も家庭では同じ。父親という立場で、家族から相談を受けるばかり。でも、俳優の仕事は若手もベテランも立場は同列です。そう考えるから、上下の関係に悩むことはないですね。それに、僕には仕事の相談をできる人がたくさんいるんです」

 

 ふっと笑みを浮かべる彼は、じつに穏やかである。ドラマでは欠点の多い父親役を演じているが、実生活では山口百恵(58)との結婚から37 年め。毎年発表される「理想の夫婦」のアンケートでは、11年連続で1位を獲得。憧れのおしどり夫婦である。

 

「そう言っていただけることはありがたいですし、嬉しいことです。相性がよかったんですよ、本当に。ただ、この仕事は、うまくいかないことのほうが多い。うまくいっているだけなら、いつもニコニコして暮らしていけるけど、そういうわけにはいかない。いいときでも悪いときでも、同じような状態を作ってくれる妻に対しては、ありがたいなって思います。ずっと変わらずにいてくれるおかげで、この仕事が続けられていると思いますから」

 

 さりげなく妻への感謝の気持ちを語る彼に、長年のあいだ夫婦円満で暮らすための秘訣を聞いてみた。

 

「お互いに喧嘩をするのが嫌いだから、揉める前になんとかしようという本能が働いているんでしょうね。僕は自分の親が喧嘩ばかりしていたんで、理由を分析してあるんですよ。つまらないことなんです、全部ね。どうでもいいことで始まって、1週間も1カ月も引きずる。これほどばかばかしいことはないので、お互いそこは引くということが、夫婦で身についている。そこにエネルギーを使いたくないんですよ。体力がないから(笑)。本当に大事なことは、ちゃんと向き合って話し合えばいいんだと思います」

 

■醜い部分をさらけ出せる。これこそが役者の醍醐味

 

 二枚目からクセのある悪役まで、さまざまな役を演じ切る。昨年の主演映画『葛城事件』では殺人犯を演じ、鬼気迫る演技で観客を圧倒した。

 

「初めての映画『伊豆の踊子』('74年)を一般試写で観たときに、自分の演技で一喜一憂するお客さんの姿を見て、自分はこういう仕事をしているんだと自覚しました。

 

『台風クラブ』('85年)の相米慎二監督は、俳優の仕事のおもしろさを教えてくれた。

 

 人間は自分のなかで蓋をしている部分がいっぱいあって、それを開放したら犯罪者だよね、という部分が誰にでもある。自分がいちばん醜い部分をさらけ出せることが、役者のおもしろさ。へんな役のほうがやりがいがあります。

 

 僕らの仕事は、自分からこういう役をやりたいとは言えない。やってみたいというよりは、脚本家なり、監督なりに、僕にこういう役をやらせてみたいと思わせることが大事だと思います」

 

 体力的に厳しいと言うが、そんなことは微塵も感じさせない。三浦友和は、年を重ねることを愛しく思わせてくれる俳優である。

 

みうらともかず '52年1月28日生まれ 山梨県出身 '72年、ドラマ『シークレット部隊』でデビュー。'80年に結婚。『台風クラブ』『沈まぬ太陽』『アウトレイジ』『64―ロクヨン―』『葛城事件』など多くの映画に出演

(週刊FLASH 2017年1月31日号)

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