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260日間で牛丼220回…吉野家の『魁!!男塾』コラボは無茶振りなのか? 公式や識者が「全然イケる」と語るワケ

ライフ・マネー 投稿日:2021.07.16 14:40FLASH編集部

260日間で牛丼220回…吉野家の『魁!!男塾』コラボは無茶振りなのか? 公式や識者が「全然イケる」と語るワケ

店頭に目立つ告知はないが、密かに挑戦者を待ち受ける(写真は有楽町店)

 

「わしが男塾塾長、江田島平八である!!」

 

 このセリフを即座に理解できる世代には、なんとも闘争心を掻き立てられるコラボレーションが話題を呼んでいる。7月15日にスタートした、吉野家と漫画『魁!!男塾』がコラボしたキャンペーン『魁!!吉野家塾』だ。

 

『魁!!男塾』といえば、1985~1991年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて熱狂的人気を博した熱血格闘漫画だ。行き場を失った全国の不良たちが「男塾」という私塾に入塾し、命懸けの修行や決闘に明け暮れる様を描いた伝説の漫画である。

 

 

 そんな男塾と吉野家のコラボは、「来店回数に応じて貯まった米礼慈(マイレージ)により、貴殿の階級が定められる。階級が上がるに従い、師範、達人、匠、仙人の称号も与えられる。米礼慈や称号に応じて、牛丼半額券や無料券、1000円分デジタルギフトや、塾生限定ブラックプリペイドカード、オリジナル名入り丼などの品が贈呈される」というもの。

 

『魁!!男塾』直撃世代の記者も、「オリジナル名入り丼、ほしい!」と思ったのだが、その達成条件を見てたじろいだ……。ゲットできる米礼(マイル)は、来店1回につき1米礼のみで、基本的には1日1回のみだという。しかも、米礼の付与期間は「2021年7月15日から2022年3月31日まで」とあるではないか!

 

 つまり、開催期間は260日。オリジナル名入り丼を手に入れるには220米礼が必要なので、1週間に6回は行かないと達成できないということになる(毎月29日は米礼が2倍になる)。いくら常識や道理が通用しない男塾とのコラボとはいえ、かなり厳しい設定だと思うのだが……。ということで、株式会社吉野家の広報担当者に話を聞いてみた。

 

「そうした声が上がることも想定したうえでのキャンペーンであることはたしかなのですが、だからこその男塾さんとのコラボと言いますか。弊社はお客様の来店頻度などのデータを取っておりまして。丼ゲットの条件となる220回という来店頻度に関しては、ある程度の方がクリアできるだろうという実際のデータを元に設定しています。私どもは(達成者は)結構出るんじゃないかと思っています」

 

 少し強気な回答が返ってきた。改めてルールの確認をすると、1米礼をゲットするには、牛丼を食べることは必須条件ではなく、「1回あたり税込み300円以上の支払い」が必要と書いてある。極端な話、「納豆」(税込96円)と「鮭(単品)」(税込217円)だけを食べても、1米礼もらえるということになる。このあたりが攻略の鍵だろうか。

 

 さらに、実際に牛丼を食べ続けている人の声も聞いてみた。ライバルチェーンではあるが、「2019年9月から、ほぼ毎日『すき家』を食べている」というマナリス(@manarisu9475)さんは、もう500日以上、すき家での食事を継続中という猛者だ。最新のツイートでも、メニューの写真とともに「660日目」とのツイートが確認できる。

 

「吉野家で『220米礼』を獲得するのは、40~50代の方にとっては少し厳しいと思われるかもしれませんが、体調だけ気をつけていれば、十分に可能だと思います。僕もそうでしたが、最初の1カ月が過ぎるあたりで、めちゃくちゃ飽きがくるんですよ(笑)。そのときは、牛丼から1回離れたほうがいいですね。僕は、ほかのメニューにいったん変えてから牛丼に戻って……というのを繰り返していたら、またおいしく食べられるようになりました。その後は、まったく飽きることなく続けられています。もはや母親の料理とか、給食を食べている感覚に近くなってますね」

 

 いけそうな気もしてきたが、少し心配なのは、栄養面での偏りや健康への悪影響だろう。しかし、株式会社吉野家ホールディングスがおこなった調査では、牛丼を3カ月間食べ続けた20~65歳未満の男女24人について、「生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームにつながる、体重や体脂肪率、血圧、中性脂肪、コレステロール類、血糖値などの有意な変動を引き起こしませんでした」という結果が出たそうだ。

 

「ただわかってんのは、男塾じゃどんな理くつも通らねえってことだけだ」

 

『魁!!男塾』の主人公、剣桃太郎は第1話でそう言い放った。「魁!!吉野家塾」に、あなたも入塾してみる?

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