夜バナ
55歳300人切りオヤジ、キャバクラで女の子を落とせるか(1)
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2016.05.01 21:00 最終更新日:2016.10.12 13:10
今日は久しぶりにキャバクラに進撃しよう。
店に入ってテーブルに座り、隣についた子は22歳でカラオケ好き。目がくりくりして、笑った顔はちょっと田舎くささのある純朴な女の子。話はあまり上手ではないが、流暢にお客の相手ができる「慣れ慣れ」の子より、男心をくすぐられた。
「えりこ」です。よろしくお願いします、と名刺を渡された。
まずは名前で会話を作って先手をとる。間を空けず一言。いい名前だね、はありきたりなので「キャバ嬢の名前ってひらがなやカタカナが多いね」と。 「そう?」と回答。
「なんでえりこさんはひらがなを選んだの?」
「かわいいでしょ」
「そうだね」
固いイメージのカタカナより、やわらかいイメージのひらがなを選ぶ子のほうが仲よくなりやすい。
また返事でも相手のタイプがわかる。「かわいい」や「なんとなく」という返事は今後の展開は速い。「別に」「考えてない」はなかなか事が進まないタイプ。
続いて「源氏名?」と聞くと、「そうです」と言う。
「じゃ、本名を当ててみていい? 裕子ちゃんって名が似合いそうかな?」と、微妙に疑問を持たせる。相手に考えさせることは、こっちに興味を引かせることにつながる。
ひとつ恋愛のテクニックをあげるなら、デート中より、帰って一人になったときに自分のことを思い出させる言葉を“種”として残しておくのは、自分を好きにさせるために有効な手段だ。
「ええ何で?」と聞かれ、「やさしそうな気がしたから」と答えた。
「何で裕子ちゃんだとやさしいの?」と疑問を持たせるような運びを連続させる。
「高校のクラスで、とてもやさしい裕子ちゃんがいて、その子のイメージに似ているから」
彼女は「へえ~」と言った。「へ~」はいい流れ。加えて、やさしい裕子ちゃんになってほしいというイメージをつけて、今後いろんなお願いを聞いてほしいという暗示的な意味合いを含めての会話だった。本名を聞くきっかけにもなる。本名が聞ければ、親密感が増す。
「本名は?」
「秘密です」
「じゃメールだけ教えて」と展開。
先にアドレスを聞くことで、気に入ったという意思表示になり、以降の会話は弾みができる。
メールは商売だし、必ず教えてくれる。
「指名してくれる?」
いつ言ってくるのかなと待っていたが、けっこう時間がたってからの申し出。慣れている子だと、すぐに指名を頼んでくるので、控えめでいい感じ。
「今日は最初だから指名は次のときにする」と距離をおく。時間を置いて指名したほうが、インパクトが強いからだ。その場の成り行き指名は下心を感じさせる。
また、時間を置くと、その間ずっと忘れずに思い続けたことになる。それに、その場の誰かに制約されたのではない、本心の指名をも意味する。
同じ指名料を払うなら効果的な方がいい。初対面ではこれくらいの会話で止めておくべきだ。話し過ぎはかえってマイナスになる。
ちょうどこのとき店員が女の子のチェンジを言ってきた。えりこちゃんは「呼ばれたので」と立とうとしたので、最後に店のナンバー1とナンバー2の女の子の名前を聞いた。
「楽しんで言ってください」と控えブースに帰っていった。
とりあえずこの子はキープだ。次はどんな子がくるんだろうとわくわくしていた。(続く)
<著者プロフィール>
山本吾郎 1960年、名古屋市生まれ。大学を卒業後、SEとして活躍。業務先の化粧品会社で、女性に囲まれる楽しい毎日を送る。昼間は女性だらけでムラムラしたが、社内での女性トラブルはうわさが早く、その気持ちのはけ口をキャバクラに向けた。現在は、老後の生活費をためるため、多くの若者にキャバ嬢攻略法を伝授している。