最初の彼「東大生の自称詩人」に懲りて合コン三昧の33歳

　中学・高校時代は恋愛経験がなく、グループの隅にいるおとなしい子だった

「語られるのは苦手なんです。思想とか哲学って、人に押しつけるものじゃない」

　なのに最初の彼は「自称詩人」の東大生。

「デートの後、『君のために詠んだ』と詩を渡されて……。ダメだぁ～と駅のゴミ箱に捨てました」

　男は寡黙な人がいい。最近、職種別飲み会に参加してみた。

【和菓子職人合コン】は、大人の雰囲気に期待して40歳の人と後日デートした。連れて行かれたのは、なぜか唐揚げ食べ放題の店。「俺、職人だから」で始まる話を5時間聞かされた。

【お坊さん合コン】はグイグイ来ないので安心して連絡を取っていたら、ある日「山に修行に入る」と終わってしまった。

【マジシャン合コン】は盛り上がった。「伝票がテーブルの上で燃えちゃったんですよ」

　仕事して、飲みに行って、漫画を読んで一週間が過ぎる。

「彼氏はいないけど、満たされている。これじゃ、ダメなのはわかっていますけど（笑）」

「女友達がこれをはけと……」

三原景子さん（仮名）33歳
身長・165cm、体重・54kg
中野区在住　
職業・アパレル事務
出身・千葉県
昨年の年収・約400万円
部屋の広さ・23㎡
家賃・7.5万円
居住歴・6カ月
部屋に上げた男性・6人
ベッドに上げた男性・0人
彼氏の有無・なし（1年）

写真&文・野澤亘伸