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村田諒太 世界初挑戦記者会見

I'm Ready! 投稿日:2017.04.04 19:14FLASH編集部

村田諒太 世界初挑戦記者会見

『左より比嘉大吾、村田、右は拳四朗』

 

 村田諒太(帝拳)の世界戦がついに発表された。3日、東京・九段下のホテルグランドパレスで開催された記者会見には多数の記者が詰めかけ、ロンドン五輪金メダリストの世界初挑戦の注目の高さをうかがわせた。WBAミドル級2位の村田は1位アッサン・エンダム(フランス)とWBA同級王座決定戦を行う。イベントは「ボクシングフェス2017」。比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)と拳四朗(BMB)の世界初挑戦も組まれ、当日はトリプル世界タイトルマッチとして挙行される。以下は村田の記者会見での一問一答。

 

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──待ちに待った世界戦が決まりました。現在の心境をお願いします。

 

村田 まず初めにミドル級の世界タイトルに日本で挑戦できることをすごくありがたいと思っています。プロに来る前は「ミドル級は大変なんだよ」と聞かされていました。それはファイターにとって大変なものだと思っていました。実際に大変なのは僕じゃなくて、サポートしていただいている本田会長をはじめ帝拳プロモーションのみなさま、電通のみなさま、フジテレビのみなさま。そしてここにいらっしゃるみなさまのおかげでこの試合を組んでいただけたと思っています。そうした受けた恩恵を結果でしっかり返せるように、がんばりたいと思います。

 

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──現在の状態はいかがでしょうか。


村田 もうスパーリングを始めて、ここまで順調にきていると思いますが、試合まで1カ月半、どれだけ自分のコンディションを上げていけるかだと思います。

 

──対戦相手のエンダム選手にどのような印象を持っているでしょうか。


村田 ボクシングをやっていく上で、自分という人間が強いと思えるかどうかはすごく大切なことで、ある意味それを求めてボクシングをやっているところがあります。この選手に勝てれば、自分は強い人間だと胸を張って言えると思います。楽しみです。

 

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──浜田代表は村田選手の世界戦が決まってどのような心境でしょうか。


浜田 このクラスは(世界戦が)決まること自体が相当大変なことです。決まるか、決まらないかでずっときて、村田の精神状態、モチベーションが保てるか心配でしたが、デビューからちょうど4年、一番モチベーションが高いとき、技術的にもやることはすべて身につけたときに試合が決まったと思っています。

 

──この試合の位置づけは?


浜田 人生で一番大事な試合。その試合に勝ったら次ということはなしに、この試合が人生をかけた試合になるでしょう。

 

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──浜田代表の発言を受けてどう思いますか。


村田 ボクシングという競技の醍醐味は、オープニングとエンディングが突然訪れてもおかしくありません。世界戦に勝てば新しいオープニングになるかもしれないし、もし負けてしまえばそれがエンディングになる可能性も十分にある。そういう緊張感を味わえるのがボクシングの醍醐味だと思います。

 

──どのような点に重点を置いて練習をしていきますか。


村田 自分のいいところは前に出て強いパンチを出して、相手に殴りかかるところ。それが通用するかしないかだと思っています。

 

──どのような試合展開をファンに魅せたいですか。


村田 間違いなくタフな試合になると思います。エンダムは2回負けていますけど、1試合は4回倒れても最後まで立っていますし、もう1試合は6回倒れても最後まで立っていました。またそれでいて(ダウンして以降の)残りのラウンドは支配しているような選手なので、一筋縄でいくようなことは絶対にないと思っています。タフファイトを予想しながらベストを尽くすだけです。

 

──エンダム選手は非常にハードパンチャーでもあります。


村田 去年もノックアウト・オブ・ザ・イヤーに選ばれるような試合を見せていますし、危険な相手だと思いますけど、危険な相手に勝って、初めて自分が強いと思えるので、そういうことを証明するような試合にしたいです。

 

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──五輪の金メダリストとして世界挑戦する気持ちをあらためて聞かせてください。


村田 そこは正直意識しているところではなく、金メダリストというよりは、プロに入って多くの方々にサポートされ、その恩恵に応えたいという、それだけです。

 

──プロに転向してから4年、世界初挑戦までは長かったのか、それとも短かったのか。また、いつからプロのスタイルに適応できたと思いますか。


村田 長かったか短かったかでいうと、ちょうどいい時期を迎えているのかなと感じています。判定勝ちが続いた時期もありましたし、そういう経験を踏まえてこの舞台に立っているということは、自信になっていますし、人生にとってもすごくいい勉強になったと思います。いつから(適応したのか)というと現在から見て過去を分析するしかないので、時期的なものはわからないですけど、自信を深めたのは去年の4試合だと考えています。

 

──あこがれのバーナード・ホプキンスやフェリクス・トリニダードが巻いたベルトに挑むということについてはどう思いますか。


村田 ビッグネーム、過去のグレートはベルトを巻くだけじゃなく、ベルト以上になしえたことが大きいですよね。ただ挑戦するだけで自分と彼らと比べることはできないというのが正直なところです。

 

──当初WBOチャンピオンのビリー・ジョー・サンダースに挑戦する話もありました。右と左の違いもありますし、タイプも違いますが、そういったあたりの受け止め方はいかがでしょう。


村田 サンダース選手は決して相性の悪い選手ではないと思っていました。かといってまったく軽い相手じゃないし、チャンピオンです。ただサンダース選手よりは、エンダム選手のほうが世間的な評価も高いと思いますし、潜り抜けてきたキャリアも違うと思います。勝つことに対しての意味というか価値は高いと思います。

 

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