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【対談】爆笑問題・太田がいまだに守れない「さんまの教え」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.02.22 17:00 最終更新日:2017.02.22 17:32

【対談】爆笑問題・太田がいまだに守れない「さんまの教え」

 

「覚醒剤が見つかりましたか?」

「(いま会いたい人は)成宮!」

 

結成から30年めを迎えた爆笑問題。規制が厳しくなったテレビで、ASKAの覚醒剤疑惑や成宮寛貴の引退をネタに、きわどいジョークを連発する。タブーを知らないかのような2人が、芸能界で生き残っている秘訣とは。

 

田中(以下・田)デビューしてあっという間でしたね。もちろん昔の写真見ると若いけど、『ボキャ天』くらいからやっていることは変わってないしね。

 

太田(以下・太)変わらないのは(田中の)背格好を含めてね。今がベストかはわからないけど、べつに今を目指したわけではないし。成り行きですよ。

 

――相変わらず過激だ。

 

太 ASKAさん(※1)ネタのこと?(笑)でも、ASKAさんや成宮(寛貴)さん(※2)は漫才でネタにしているから。俺らの意識では、そこまで危険なことを言っている認識はないんです。

 

田 そうね。あとは今、太田が同じネタを言うのと、新人時代の俺らが言うのでは違いますよね。

 

太 生意気だ、なんてよく言われたし。

 

田 今だったら太田がそういうこと言うのはいつものことじゃんと言ってくれるけど、当時はいろんなところで怒られたから、やっと認知されたかなと。

 

太 昔は(亡くなった)池田貴族さん(※3)と共演して、「何が貴族だ!」なんて言って大喧嘩したこともあったな。

 

田 あれはお前が最低! 今のネット社会だったら大炎上しているよ。ただ、当時はべつに太田だけがとんがっていたわけではなく、そういう空気が世の中にはありました。

 

――収録現場では、オンエアできないような発言も多い太田さんだが、そこには爆笑問題としての矜持(きょうじ)がある。

 

田 昔から危険なネタをやっていて、テレビに出る前から「それはテレビじゃやれないよ」なんて言われていた。生放送は気をつけていますけど。

 

太 収録では、お客さんが喜んで、その場が楽しいのがいちばんいいから。俺は、オンエアはほとんど見ない。でも昔、さんまさんに言われたんですよ。「ワシも昔は見なかったけど、見るようになってからよくなった。見られるようになんないとダメだ」って。いまだに見られないけど(笑)。

 

田 太田の暴走している感じが面白いから、僕が確信犯的に膨らませることもありますし、僕自身が言うこともある。そのときの雰囲気ですかね。

 

――ネタはどこから仕入れている?

 

太 『サンジャポ』(※4)をやっているんで、だいたいわかりますよ。

 

田 2人ともそんなに、芸能ニュースに詳しいわけではないから。でも、スマホができて、昔に比べて便利になりましたよ。当時は新聞見て、起きた事件を全部箇条書きにして、僕が手書きでまとめていましたから。

 

――ジャニーズ事務所の騒動もネタに。

 

太 あれは興味津々で(「週刊文春」を)読んだ。面白かったもん。

 

田 ゲスな芸能ネタが食いつきがよく、ウケるので。我々は政治なんかもネタにするけど、やっぱりいちばんはベッキーさんやSMAP、清原さんとか。

太 安倍首相がどうこうっていうより、やっぱりASKAさんネタになっちゃう。

 

田 ただSМAP解散もそうだけど、じつは昨年のニュースって全部、芸能界の触れてはいけないところにつながってくるんですよ。もっとバカバカしいほうが、ネタにはしやすい。ショーンKさんはよかったんだけど。清原さんのときの野村(貴仁)さんもよかったね。俺らのネタに貢献してくれたな。

 

太 あとツンツンおでん(※5)とか。ああいうのは大好きだね。昔だと、ささやき女将(※6)とかね。いまだに俺のなかではそれと若人あきらさん、そして松島トモ子さんのネタはすぐに出せるよう、引出しに入っています。

 

(2)に続きます!

 

 

※1 ASKA 歌手。'14年5月に覚醒剤の所持、使用で逮捕。昨年11月に2度めの逮捕となったが、不起訴に。ASKAを盗聴する集団(とASKAが主張する)「ギフハブ」を太田はよくギャグにする。

※2 成宮(寛貴) 昨年12月に「FRIDAY」が俳優・成宮寛貴のコカイン吸引疑惑を報じ、成宮は芸能界を引退した。現在は海外にいるといわれる。

※3 池田貴族 '90年にロックバンド「remote」のボーカルとしてデビュー。その後霊感タレントとして活躍したが、'99年12月に肝細胞ガンのため亡くなった。

※4 サンジャポ 『サンデー・ジャポン』(TBS系)。一週間に起きた事件やスキャンダルを斬るニュースバラエティ。放送開始から15年を越えた長寿番組。

※5 ツンツンおでん 昨年12月、コンビニ店頭のおでんを「ツンツン」と指でさわり、その動画をSNSに投稿していた男が、器物損壊などの疑いで逮捕された事件。

※6 ささやき女将 '07年、老舗料亭「船場吉兆」が不祥事を起こし謝罪会見をおこなった際、女将の湯木佐知子氏が長男に「頭が真っ白に……」などと、ささやいて応答を指示したことが話題になった。

 

(週刊FLASH 2017年2月14日号)

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