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タケカワユキヒデ「『ガンダーラ』ヒットの予感なんてなかった」

芸能・女子アナ 投稿日:2016.07.17 19:00FLASH編集部

タケカワユキヒデ「『ガンダーラ』ヒットの予感なんてなかった」

 

「ヒットの予感? ないない。それまでヒットした曲がないから(笑)」

 

 1976年にデビューしたゴダイゴは、2年半でシングル6枚、アルバム2枚をリリース。業界内での評判は高かったが、ヒットに恵まれなかった。

 

「1978年、ドラマ『西遊記』の主題歌とサウンドトラックを僕らが担当することになって。バンド内外で『大型タイアップだから、これで売れなかったら解散』という声はありました。

 

 僕は歌詞をもらったら初見でメロディを作る。楽器はいっさい使わず、頭の中だけで曲を作り、録音して聴いて気に入らな ければボツ、という『一筆書き』が基本。

 

 でも、『ガンダーラ』だけは違う作り方をした。

 

 最初に書いた『ガンダーラ』は、プロデューサーに『サビだけいいね』って言われて、次にAメロ(そこに行けば~)、最後にBメロ(その国の名は~)を作り直して出来た。

 

 さりげなく転調するBメロが浮かんだとき、やった! と思った。何度も作り直し、試行錯誤を繰り返したのはこの曲だけ。

 

 ヒットの途中で子供が生まれるというまさに運命の曲です。歌詞を日本語にし、ハンドマイクで歌うなど、バンドスタイルも大きく変えました」

 

 最後に、タケカワさんにとって『ガンダーラ』とは?

 

「いつも持ち歩く必須アイテム。鍵や財布と同じ。好きな歴史と音楽で構成された楽曲が、僕の顔になった」

 

<ゴダイゴ 『ガンダーラ』>

1978年10月1日発売

作詞:奈良橋陽子(訳詞:山上路夫)

作曲:タケカワユキヒデ

●売上枚数:88.8万枚(1979年)

●ザ・ベストテン最高位:2位

●連続ランクイン記録:15週(1978年12月21日~)

●タイアップ:日本テレビ系ドラマ『西遊記』エンディングテーマ

 

<タケカワユキヒデ>

1952年埼玉県生まれ。63歳。1975年、『走り去るロマン』でソ ロアーティストとしてデビュー。1976年ゴダイゴ結成。『モン キー・マジック』『ビューティフル・ネーム』『銀河鉄道999』ほかヒット曲を連発。観客とゴダイゴを歌う「僕とSing ogeth er」vol.2を10月2日(日)さいたま・浦和FORUMにて開催

 

(週刊FLASH 2016年7月26日号)

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