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【数字で見る偶然の一致】森繁久彌、森光子、高倉健の共通項

社会・政治 投稿日:2016.11.02 12:00FLASH編集部

【数字で見る偶然の一致】森繁久彌、森光子、高倉健の共通項

写真:AFLO

 

 世の中には偶然では説明がつかない奇妙な一致がある。たとえば、リンカーン大統領とケネディ大統領の人生の一致は、生まれ変わり説まで出たほどだ。

 

 2人を結びつけている要素のひとつが100という数字である。

 

 ケネディが大統領になったのは、リンカーンのちょうど100年後であり、2人の死後に大統領に就任したそれぞれの副大統領も、生まれた年にちょうど100年の開きがあった。しかも2人の副大統領は姓まで同じジョンソンだった。

 

 数字の奇妙な一致は多い。

 

 近年では「46」が注目を浴びた。1995年1月17日、阪神・淡路大震災(M7.3)が発生したのは午前5時46分のことだった。その後、大地震や大事件がなぜか46分に発生した。
 

 2001年9月11日の米国同時多発テロで、世界貿易センタービルに旅客機が激突した時間は午前8時46分(現地時間)。2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)は午後2時46分。さらに2014年4月1日の午後8時46分(現地時間)にはチリ地震(M8.2)が起きた。

 

 ところで、4と6を足すと「10」になる。姓名判断は数字が持つ意味によって運勢を占うが、10画を最悪数とする。この10にまつわる奇妙な一致がある。

 

 伝統芸能を除く演劇・映画・放送分野の俳優・女優で文化勲章受章者は5人いる。受章順に森繁久彌、山田五十鈴、森光子、高倉健、そして昨年受章の仲代達矢の各氏である。仲代氏を除く4人は物故者だが、そのうち森繁、森、高倉の3氏が同じ月の同じ日に亡くなっている。11月10日だ。

 

■交響曲第9番は呪いの歌?

 

 宇宙のすべては数に則って秩序化されていると考えたのは、ギリシャの哲学者であり数学者のピタゴラスだ。彼はまた生年月日や名前から運勢を占う「数秘術」の父でもある。

 

 確かに数には不思議な力が宿っていると思えるときがある。自らのラッキーナンバーを持っている人は多いだろうし、日本では4や9を死、苦に通じるとして嫌ってきた。同じように19、20世紀の作曲家のなかには9を呪いの数として嫌い、恐れた人たちがいる。

 

 その理由は、交響曲第9番がベートーヴェンの最後の交響曲になったことにある。以後、第9番の作曲は死につながるというジンクスが生まれた。

 

 実際に第9番が最後の交響曲となった作曲家にはブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、グラズノフ、シュニトケ、ヴォーン・ウィリアムズ等々がいる。

 

 シューベルトも長い間、第9番が最後の作品と考えられていた。ブルックナーには交響曲第0番や、後に00番と呼ばれるようになった初期の作品もあるが、結局は第9番の作曲中に死を迎えた。

 

 マーラーもジンクスを恐れた一人であり、第9番を完成させた後、すぐに第10番に取りかかったが、死が彼を見逃すことはなかった。

 

 第9の呪いにはオチもある。

 

「シベリウスは交響曲を8曲完成させたが、9曲めを書かなかったので、その後33年間を無事に過ごし91歳の天寿を全うした」というものだ。じつは交響曲は計9曲書いているが、1曲めを第1番にしなかったので、9曲めが第8番になっているのだ。

 

(週刊FLASH 2016年5月3日号)

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