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高速増殖炉「もんじゅ」は人事異動ばかりの役立たず組織社会・政治 2016.12.26

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 政府は、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を正式決定した。

 

 高速増殖炉とは、燃料として使われるプルトニウムより、新たに生まれるプルトニウムのほうが多くなる発電システム。資源の少ない日本にとって「夢のエネルギー」と呼ばれた。

 

 もんじゅは1983年に設置が許可され、1995年8月に発電を開始。しかし、12月にナトリウム漏れの事故を起こし、それ以降、事実上、稼働していない。

 

 通常の原子力発電は炉心を水で冷やすが、もんじゅはナトリウムという金属で冷やす。ナトリウムは非常に危険な金属で、空気中の酸素に触れただけで発熱や爆発を起こしてしまう。

 

 空気だけでない。場合によっては、コンクリートに含まれる水分に触れても爆発するというやっかいな代物なのだ。

 

 ナトリウムが漏れて循環が止まると、冷却効果を失った炉心が発熱して温度が上昇。炉心はさらに高温になり暴走を始めれば、大爆発につながってしまう。もんじゅの燃料は半減期が2万4000年という猛毒のプルトニウム。それが爆発で広い範囲に拡散するのである。

 

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 2010年5月、もんじゅは14年半ぶりに試験運転を再開するが、8月に機器の落下で運転を凍結。2012年には1万件の点検漏れが発覚するなど、迷走を続けた。

 

 もんじゅのこれまでの成果は、4カ月間の発電と60キロのプルトニウムの生産のみ(稼働は250日ほど)。それでいて、1日あたり約5500万円の維持費がかかる。

 

 管理・運営は日本原子力研究開発機構で、2015年度、理事長の収入は1749万円。国立の研究開発法人だけに、なかなかの高給取りだ。

 

 もんじゅの公式サイトには、プレスリリースのページがある。2016年度は11本のリリースがあり、そのうち7本が人事異動の情報だった。2015年度は23本のリリースがあり、13本が人事異動。2014年度も23本のリリースがあり、8本が人事異動。

 

 人の異動しか仕事がない組織――それが「もんじゅ」の実態だった。

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