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【本当の金持ちを探せ】日本一の山林王はかつて渋谷近辺に30万坪所有

社会・政治 投稿日:2016.04.12 14:38FLASH編集部

【本当の金持ちを探せ】日本一の山林王はかつて渋谷近辺に30万坪所有

写真:AFLO

 

 本当の金持ちとはどのような人たちなのか。

 

 立身出世では日本調剤社長・三津原博氏(神奈川県)も負けてはいない。約500店の調剤薬局を率いる三津原氏だが、もとは武田薬品工業の営業マン(MR)。1980年、31歳で脱サラした当初は「保証能力がない」と銀行に相手にされなかったという。

 

「どうすればその能力がつきますか?」

 

 思いあまって、三津原氏は尋ねた。銀行側の回答は「あなたが給料をたくさん取ったら、お貸しします」。

 

 そこで戦略的に三津原氏の報酬を増やしていった。結果として、役員報酬は総額7億円以上に膨らんだ。「国民保険で儲けている」と批判も浴びるが、三津原氏は、「日経ビジネス」の取材にこう反論している。

 

「私の報酬は、1店舗あたり120万円にしかならない。一般的な小売店主のほうが利益を得ているんじゃないですか。私は10社の社長を務めています。正当な対価だと思いますよ」

 

 2015年9月30日、新宿・歌舞伎町に620室の巨大ホテルが開業した。石川に本拠を置くアパグループの都心最大級のホテルだ。代表の元谷外志雄氏は、一代で約300軒、5万室近くのホテルチェーンを育て上げた。元谷氏は本誌の取材にこう語っている。

 

「私は大事業家になるための“計画人生”を歩んできた。高校卒業とともに、慶大経済通信学部に入学したのも、地元の信用金庫に就職したのも、経営には金融知識が不可欠だと考えたためです」

 

 創業は1971年。2年めからは県の長者番付に載っていたという。2013年の報酬はじつに約43億円に上る。

 

 一方、名古屋のビジネスの中心街に地上25階建ての自社ビルを構えるのが、スポーツ用品販売で国内最大手のアルペン・水野泰三社長。最初は1972年、名古屋市内に構えたわずか15坪のスキーショップだが、「当時では珍しかった商品の自社製造に乗り出したことがターニングポイントになった」と、2014年の取材で語ってくれた。

 

「安上がりで良質な製品が作れると聞き、韓国に飛んだ。だが、製造ロットは2000着から。そのころは3店舗しかなく、売れるあてはなかった。そこで冬季は使われていない野球場で即売会を開いたところ、3カ月で約12億円を売り上げたんです」

 

 現在はゴルフ専門店「ゴルフ5」、スポーツ全般を扱う「スポーツデポ」が主力になっているが、「ウインタースポーツの割合が約1割になっているのは残念。もともとスキーが好きで始めたビジネスですし、『夢よもう一度』という気持ちはある」と思いを込めた。

 

 三重県の諸戸ホールディングス代表の諸戸精孝氏は諸戸林業や諸戸ビル、森林計画、スリーレイクスカントリークラブなどのグループ企業を率いる。

 

「諸戸家は「日本一の山林王」といわれ、都内にも広大な土地を所有しています」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)

 

 かつては東京・恵比寿から渋谷、駒場までの30万坪を持ち、1990年代も渋谷区南平台に2000坪の別宅を保有していた。現在は、邸宅は縮小し、跡地は多くのテナントを抱える「諸戸ビル」になっている。

 

(週刊FLASH 2015年10月27日号)

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