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祝優勝!「カープ芸人」が語る「広島」神ってた理由
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.09.12 06:00 最終更新日:2016.09.26 14:28
どーも! カープ芸人の「ザ・ギース」尾関です。今年のカープは何から何まで「神って」ました。6月には32年ぶりの11連勝しましたし。
連勝といえば、「緒方孝市監督のパンツ問題」も話題になりました。勝ってる間、監督はパンツを替えないという記事がスポーツ紙に載ったんですね。大丈夫なのか? そろそろヤバくない? と。
その話を聞いたかな子夫人が心配して監督に聞いたら「そんなわけないだろ!」と怒った。「安心してください、替えてますよ」だったわけです。
若手の活躍がすごいんですが、なかでも「神ってる」の代表は鈴木誠也選手。2012年ドラフト2位の選手ですが、翌年の春季キャンプのときからファンの間ではもう話題になっていました。
とにかく練習量が半端ない。それもそのはず、お父さんが「勉強するヒマがあったら走れ」という方ですからね。
それから最多勝まっしぐらの野村祐輔投手。じつはキャンプ前に会ったとき「今年はいける」と本人が言っていたんです。「体を絞って調子がいい」と。加えて「黒田塾の効果が大きい」と。
そして抑えの中﨑翔太投手が安定してる。やっぱりヒゲの効果ですね。優しい顔で性格も温厚な選手なんですが「相手に威圧感を与えるために生やしました」と本人が言ってました。
打線は田中広輔選手にキクマル(菊池涼介&丸佳浩)のヤキュウ世代(1989~1990年生まれ)が1・2・3番を固めているのが心強い。高橋慶彦が出塁して山崎隆造が送って、というかつての必勝パターンが復活してるわけです。
今年ブレイクした下水流昂(しもずるこう)選手もいい仕事してます。昔から珍名には事欠かないカープですが、新作が登場です。しかも活躍し始めた時期にちょうど鎌倉の『下水流出』というニュースが重なって、よけいにわけがわからなくなるという(笑)。
ちなみに青山学院大時代の野球部のマネージャーがフジテレビ女子アナのミタパンです。
もちろんベテラン勢も負けてない。
「鹿児島のじいちゃん、ばあちゃん、オレ、やったよ!」が決めゼリフの松山竜平選手。入団会見で「牛を売って大学の学費を出してくれたおじいさんとおばあさんに感謝します」と大粒の涙を流したのは有名です。
しかし6月の阪神戦でサヨナラ打を決めた後のお立ち台では『(阪神の選手が)怪我をしてるので今日は勘弁してください』と自粛したんですよ。こういう人間らしいところにもグッとくるんですよね。
不思議なヒットを打ち、ファンからは「インチキ」と呼ばれ愛されているのが大ベテランの石原慶幸捕手。ちなみに選手からは「社長」と呼ばれています。
先日、ヤクルト・バレンティン選手のバットが頭部を直撃したときは心配しましたが、無事復帰。黒田さんやジョンソン投手からの信頼も厚く、欠かせない戦力なので安心しました。
そして、今年カープのメモリアルとなったのが、黒田博樹投手の200勝と新井貴浩選手の2000本安打達成。チームに一体感があるのは、この2人の存在が大きい。黒田さんはじつはお笑い好き。ギャグ連発で若手を笑わせるんです。
そして新井さんがまた最高のキャラ。2000本打ちながらこれだけ後輩からいじられる選手はほかにいません。新井さんには「誠也シャワー」(鈴木誠也選手がお立ち台のヒーローに氷水を浴びせる儀式)も容赦なくいきますから。新井さんもサヨナラ弾を打って「誠也さんのおかげです」と言ったり、息子のように誠也選手を可愛がっています。
菊池選手も「今日は『たかくん』(新井貴浩)と一緒にお立ち台に立たせていただいてありがとうございます」(8月7日の巨人戦)なんて、大先輩を「たかくん」ですから。
若手中心のチームにいじられキャラの新井さん、惜しまずアドバイスをくれる黒田さんというレジェンドがいて、「今年のチームの雰囲気は歴代最高」だと。これが快神撃の原動力でしょう。
1975年の初優勝では各所で酒が振る舞われ、気絶するまで飲んだ人が街中に大勢いたとか。前回の優勝(1991年)から25年。SMAPのデビューも同じ年で感慨深いものがあります!
(週刊FLASH 2016年9月6日号)