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「イ・ボミ」棄権でも賞金女王2連覇に向けファンが大応援

スポーツ 投稿日:2016.09.30 12:00FLASH編集部

「イ・ボミ」棄権でも賞金女王2連覇に向けファンが大応援

写真:日刊スポーツ/アフロ

 

「疲れた。体がしんどい」

 

 このところ、イ・ボミはいつもこんな弱音を吐いていたという。今季4勝をあげ、現在賞金ランクトップのイ・ボミが、9月29日に初日を迎えた「日本女子オープンゴルフ」の第1ラウンド終了後、「体調不良」を理由に棄権した。

 

 今回の棄権で、2013年11月から続いていた「連続予選通過数」が85で途切れてしまった。

 

 何度もボミを取材しているゴルフ記者の金明昱氏は、本誌(2016年9月20日号)でこう語っていた。

 

「優勝した8月19日からの『CAT Ladies』から、8週連続で試合に出場する予定。前年に優勝した試合と、欠場した試合には出場義務があり、大事な試合も重なったからだが、本人は相当疲れている。

 

 なかには『わざと予選落ちすれば休める』と考えるプロもいますが、彼女にはまったくその気がない。出るなら勝ちたいと、前向きなのがボミのスタンス。

 

 疲れていても出場する“ひたむきさ”と、それでも好成績を残す“強い意志”にもファンは惹かれるのだろう」

 

 イ・ボミは、現在、賞金ランキング1位を独走中。実力はもちろんのこと、人気でもナンバーワンだ。引き連れるギャラリーの数は群を抜き、人がゾロゾロと移動するのは、いつも決まってボミの組である。

 

 ボミが人を惹きつけるのはなぜなのか。本誌では、ボミのファンクラブ「ファンカフェ」のメンバー80人に、緊急アンケートをおこなった。

 

 もともと「ファンカフェ」は、2014年9月に亡くなったボミの父・ソクジュさんの願いから設立された。

 

「ボミプロが日本で初優勝したときに、ソクジュさんに何かプレゼントしたいと話したんです。すると、ソクジュさんが『韓国には『ファンカフェ』というボミのファンクラブがあるので、日本でも作ってほしい』と。それで、2012年、日本にもファンカフェを設立しました」と語るのは、前会長の安部陸氏。

 

 ファンカフェは設立5年めで、会員は全国に約3000人。試合観戦でボミに声援を送るほか、特製ゴミ袋を作製してゴミ拾いもおこなっている。毎年、食事会やゴルフコンペ、誕生日会や忘年会などが開催され、ボミとメンバーたちが親睦をはかる。ボミ自身もファンとの交流を楽しみにしているという。

 

 アンケートの結果を見ると、「ボミのどこが好きか?」の問いには「一人ひとりに笑顔で応えてくれる」「ファンへの感謝を忘れない」と、その人柄に惹かれているファンが多いのがわかる。

 

 金氏が言う。

 

「ファン、選手、関係者を問わず、誰に対しても一人の人間として接する。日本語も一生懸命勉強し、声をかけてくれた人と、会話をしようと努力をしている。それが相手にも伝わるから、親近感が湧いてファンになってしまうのでしょう。『スターになったから、ファンとの交流を疎かにする』というのは、彼女のポリシーに合わない。サインにも気軽に応じ、これだけファンサービスをする選手は見たことがない」

 

 10月7日からの「スタンレーレディス」は出場義務のある前年優勝大会のため、現時点では出場する見込みだという。賞金女王2連覇が射程圏内に入ってきたイ・ボミ。

 

 得意の「勝負どころのスーパーショット」と「バーディを取れるアイアンショットの精度」で、ぜひとも復活した元気な姿を見せてほしい。

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