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乃木坂46中村麗乃 「言わないようにしてきた“選抜への思い”」
AKB・坂道FLASH編集部
記事投稿日:2021.06.21 17:00 最終更新日:2021.06.21 17:00
メンバーから「スタイル良くて、脚が“四捨五入したら脚”っていうくらい長い」と評される中村麗乃。スタイルのみならず、舞台での活動などそのフィールドを広げているが、当の本人は「今でも自信がない」と繰り返す。その真意は−−。
− 昨年延期された無台『逆転裁判 〜 逆転のパラレルワールド〜』が、緊急事態宣言の延長により、再び延期になりました。
去年に続き、まさか今年も延期になるとは思ってませんでした。出演予定だった舞台の延期、これで4回めなんですよ…。けっこうヘコみます。仕方ないんですけど、悔しさを通り越して、寂しい気持ちになりました。
− 自分の中でどう納得させた?
公演中は食事に気をつけているんですが、延期の連絡を受けたその日に、好きなものを食べました(笑)。でもやっぱり、稽古だけして公演できないっていうのは本当につらくて。私個人は、去年の3月に舞台に立ったのが最後で、それから何回も稽古はしているんですけど、本番はできずにいて。「板の上に立ちたい!」っていう思いが今まで以上に強くなっていますね。当たり前のようだったけど、舞台に立てていたことは幸せなことだったんだなってあらためて感じています。
− 将来的にもミュージカル女優や、舞台女優を目指していきたい?
なりたいかと聞かれたらなりたいですけど、今の段階では単純にそう思っているわけではなくて。好きなお芝居で頑張ることによって、乃木坂46のことを知る人が増えるとか、グループになにかしら貢献できる人になりたいっていうのが、いちばんにあります。
− 舞台に限らず、最近の自分の生活や仕事ぶりを振り返ってみて、どんな言葉を自分自身にかけてあげたいですか?
う〜ん、なんだろう...。客観的に自分を見たら「もうちょっと自分を好きになってあげたら?」って言うかな。
自分のこと、あまり好きじゃなくて。
− 何か理由があるんですか?
乃木坂46に加入して5年近くたつけど、いつまでたっても自信を持てないんですよ。ほかのメンバーのいいところはたくさん見えてきて、それに比べて私は何ができているんだろうって、マイナスに考えちゃうことが多くて。それでも、頑張らなきゃって思える瞬間がたくさんあるから、前向きな気持ちのほうが大きいんですけど。
− 「頑張らなきゃって思える瞬間」というのは、どういうとき?
握手会の代わりにやっているオンラインミート&グリートとか、ライブで私のグッズを持ってくれている人がいたときとか、ブログに書いてくれたコメントを読んだときとか、応援してくれている人がいることを知ったときですね。こんな自分でも応援してくれるなら、その人のために頑張らなきゃなってすごく思います。
− それでも自分を好きになれない?
やっぱり自信が持てないんです〜。きっときっかけはいろいろあるんだろうけど、つかめないんですよね。それこそ、3期生と4期生でコントをやらせてもらっていた番組『ノギザカスキッツACT2』でも、もっとできただろうな、一歩下がってしまう自分がいたなっていう気がしますし。『乃木坂工事中』も含め、テレビの印象から「もっとしゃべらないのかと思った」って握手会とかで言われるんですけど、実際はそんなことなくて。
− 明るいし、お話し好きですよね。
だから、初めて会った人にはだいたいびっくりされます。みんなで何かをやるとなると、自信がなくて一歩下がっちゃうんですよね。変えられたらいいなあって思うんですけど、難しいです...。『ノギザカスキッツ』のときもそうでしたけど、これを言ったら失礼かなとか、いろいろよけいなことを考えちゃって、前に出られなくなることがけっこうあります。
− 自信を持てない理由のひとつは、選抜未経験ということもありますか?
う〜ん...たぶん、あると思います。
− 選抜には今、どういう思いが?
そこに対しては私、言わないようにしてきたんですね。ブログにもあんまり書いてこなかったですし。でも...もちろん、すごく入りたい気持ちはあります。ただ、それを安易に口に出しちゃいけないような気がしていて。何かひとつ自分の中でこれっていう結果を目に見える形で残すことができたときに、それを言ってもいいんじゃないかなって、勝手に思っていて。それってでも、自分に自信を持てないから口にしづらいのかなとも思います。
− そのあたりのことを、メンバーや先輩がアドバイスしてくれたことは?
あります。「あんまり気負わず、ありのままでいいんだよ」って。生駒(里奈)さんや桜井(玲香)さん、あとは衛藤(美彩)さんに。
− (乃木坂46を)卒業したその3人がそう言うなら、そうすれば間違いないのでは!
それが難しい...(笑)。
− 9月の誕生日で20歳になることが、きっかけになればいいですね。
私、20歳になりたくなくて!大人になりたくないんですよ〜。一日が終わると、10代でいられる日がまた一日なくなっちゃったって悲しくなる...。
− それはどうして?
子供心を忘れたくないから。大人になったら、きっと現実思考になっていきそうじゃないですか。たとえばですけど、私、ガチャガチャが好きで、今すごく欲しいガチャガチャがあって。緊急事態宣言もあって行けてないけど、それを探している時間がすごく好きなんですよ。だから、大人になって「こんなのガラクタでしょ!」って思うような人にはなりたくなくて!
− なるほど(笑)。ちなみに、今すごく欲しいガチャガチャってどんなの?
Pascoのパンが、ミニチュアになっているガチャガチャがあって、その中で「超熟」の食パンが欲しいんですよ。5枚スライスと6枚スライスがあるんですけど、私はどうしても6枚スライスが欲しくて!!
− 5枚スライスと6枚スライスで何か違うんだ...。
秋葉原とか池袋を探しても、人気でもうどこにもないんですよ。緊急事態宣言に入る前、下北沢でPascoのガチャガチャ自体は見つけたんですけど、中に1個しか入ってなくて。その1個に懸けてやってみたら、メロンパンだったんですよね...。「超熟」食パン6枚スライスが見つかるまでは、メロンパンと一緒に旅しようと思って、今はリュックにつけています(笑)。
− 持っている人に譲ってもらえば?
いや、フリマアプリとかで買えるかもしれないけど、自分でガチャガチャを回して、出てきたそのカプセルから手に入れることに意味があって!
− 失礼しました(笑)。
ガチャガチャがどうとかっていうより、そういう子供っぽいことでも全力で楽しめる大人でありたいというか。でも、そうは言ってても20歳になっちゃうのかぁ...。どうしよう、本当にやだ!一生子供のままでいたい!20歳になったらなったで「最高!」とか言っているかもしれないけど(笑)。