ウーマンラッシュアワー村本「オヤジが危険発言が多すぎるって（笑）」

　ウーマンラッシュアワーの村本大輔が、博報堂ブランドデザイン若者研究所・原田曜平と政治、メディア、トレンドについて語り尽くす！

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村本　'16年は山ほどスキャンダルがありましたよね。僕は'17年こそ、ベッキーだけじゃなく、経歴詐称疑惑のショーンＫや'15年の東京五輪のエンブレム盗用疑惑の佐野研二郎氏など、世間にバッシングされて、いまやめっきり見なくなった人たちが這い上がる力を見たいんですよね。どん底に落ちた人間のＶ字回復！

原田　たしかに日本は失敗が許されない風潮があるので、復活する人がたくさん出てきたら面白いですよね。そういう意味では、安倍晋三首相も一度失敗した復活組ですね。

村本　一度くらい失敗してもチャンスはある。人間はどんな逆境にも負けないってことを見せつけてほしいですよ。

原田　トラブルの数だけ'16年は復活予備軍の人たちをたくさん作ったとも言えますね。僕は乙武洋匡さんにも頑張ってほしいです。先日、乙武さんとご飯に行った際に、「総理大臣になることを目指す」という話を伺いました。僕から詳しく言えませんが、彼は努力し続けていて中身もある真面目な人間なので、今でも支持者が多いんです。これから挽回しようとするパワーも持っています。心から復活してほしいと願っています。

村本　'16年のニュースって、「信じていたのに、裏切りやがって！」という反応が多かった。メディアに作られたイメージを大衆が勝手に信じ込んで、それが崩されたときに怒りを抱くっていう…。

原田　多くの不倫スキャンダルや薬物事件もそうですもんね。

村本　今の日本は理性を大切にしすぎて、いろんなことがどんどんこぢんまりしています。テレビもクレームをつけられないように自主規制して、面白くなくなっている。あと、「数字ファースト」が面白いテレビとは限らないってことはあるじゃないですか。女子高生たちのファミレスの会話のほうが、予定調和のテレビタレントよりよっぽど面白いですよ。以前、ホリエモン（堀江貴文）が刑務所での体験談で共演者たちを爆笑させていた番組を観て、ビジネスマンだった人が芸人顔負けの自虐ネタでこんなにウケるんだって、僕は衝撃を受けましたよ。

原田　たしかにそのあたりはボーダレスになってきているかも…。

村本　今こそ日本国民全員が横山やすしさんみたいな芸人気質になって、職業やジャンルにとらわれずテレビに出て、視聴者をハラハラさせれば、またテレビが盛り上がると思うんですが。

原田　つまり、村本さんがおっしゃった「理性を大切にしすぎる」ことに、多くの人が飽きているんですよね。

村本　だからこそ'17年はそんな理性や勝手な思い込み、イメージなどを壊してくれる人を待っているんです。もちろんいい意味で裏切ってくれる人。みんな本当はびっくりしたいんですよ。
昔、アイドルの水泳大会では、おっぱいポロリがテレビで放映されていました。今、『ワイドナショー』（フジテレビ系）や『バイキング』（同）が人気なのは、ふだんは本音を言わない芸能人の心のポロリがあるからなんです。坂上忍さんなんて、どころかストリップ状態ですけどね（笑）。