AKB・坂道
乃木坂46樋口日奈「『16人のプリンシパル』が演技の土台」
AKB・坂道FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.30 16:00 最終更新日:2017.04.30 16:00
――最初の『16人のプリンシパル』公演はどんな感じでしたか?
配役をお客さんの投票で決めるというシステムにすごく恐怖を覚えました。自己紹介をすることで精いっぱいで、演技でお客さんの心をつかみたいと思えるようになったのは、翌年の『16人のプリンシパルdeux』公演くらいから。その後は役を勝ち取りたい気持ちで、メンバーも切磋琢磨するようになったと思います。
でもひとつの役に集中できないし、メンバー同士で競い合うので、精神的に辛かったですね。何度も泣きましたが、そこで学んだこともたくさんありました。
たとえば演技には個性が輝く演技があるということ。松村沙友理ちゃんや井上小百合ちゃんは遊びを加えた演技をしていたし、(星野)みなみなんて、台本を持って舞台本番に立っていたんです。
すごく衝撃だったけど、お芝居には正解がないんだって気づかせてくれましたね。
――『16人のプリンシパル』で個々の演技のカラーが作られたと。
私だけじゃなくて、きっとメンバーみんなの土台になっていると思います。グループ以外のお仕事でもさっと演技ができたり、MV撮影にも経験は生きていると思います。それに乃木坂46の強みになっているとも思います。演技は、すごく個性が出ると思うので、それによってメンバー同士で理解し合えるようにもなりましたね
――以降、個人での出演も多いですね。
最初にお話をいただいたのは『帝一の國』。井上小百合ちゃんとのWキャストで、自分で勝手に小百合ちゃんと比べて悩みましたが、先輩キャストの方に2人の演技がまったく違うのがいいんだよと言っていただいて。それでだんだんと演技を楽しめるようになったんです。
でも、そんな気持ちは『墓場、女子高生』('16年に上演された乃木坂46メンバー8人出演のコメディ舞台)で打ち砕かれました(笑)。演出がすごく厳しい方で、本当にビシバシと磨き上げていただきました。日常生活でも役が抜け切らないくらいで、舞台に立てば、自然とセリフが出てくるほどやりきって…。
初めて舞台上で役として生きた実感を得て、涙が自然とあふれたんです。だけど、いくちゃん(生田絵梨花)やわか(若月佑美)の演技を見ると、私はまだまだだなと。今は、もっと頑張りたい気持ちです。
――次は、しずかちゃんですね。
国民的アニメのヒロイン。イメージを守りつつ、自分らしいしずかちゃんを演じたいです。乃木坂の看板を背負っている気持ちを忘れず、みんなに愛されるしずかちゃんにしたいです。
ひぐちひな
1998年1月31日生まれ 19歳 東京都出身 T157 A型 ニックネーム:ひなちま 好きな食べ物:とろろ昆布、梅干しのお菓子、ゆで卵 特技:ダンス 17thシングルで、8thシングル『気づいたら片想い』以来の選抜入りを果たす
(FLASHスペシャル 2017年3月20日増刊号)