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不安はあっても「寂しさは引きずらない」。乃木坂46遠藤さくらが迎える決意の夏
AKB・坂道FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.30 20:00 最終更新日:2023.07.30 20:00
1、2期生が全員卒業し新時代に突入した乃木坂46において、グループのフロントを担う遠藤さくら。8月リリースのシングルでは新センター・井上和を隣で支え、また個人では現在配信中のドラマ『トラックガール』(FOD)で主人公を演じている。彼女が考える乃木坂46の現在地、そして自分が果たす役割とは?
― 乃木坂46は1、2期生が全員卒業されてから初めての夏を迎えます。
やっぱり不安な部分は大きいです。でも、私たち後輩が今、頑張れるかどうかで今後の乃木坂46が大きく変わると思っていて。だからあまり寂しさは引きずらず、一致団結して頑張っていきたいと思っています。
― 遠藤さんは以前、齋藤飛鳥さんが卒業された後の自分が想像できないとおっしゃっていましたよね。
飛鳥さんと一緒にいた時間が長かったので、確かにそのころの私は飛鳥さんがいなくなっちゃった後の自分がどうしても想像できませんでした。でもライブ(今年5月開催『齋藤飛鳥卒業コンサート』)を終えた今、私の中で「乃木坂46を守りたい」という気持ちがとても大きいです。飛鳥さんをはじめ先輩方が大事にされてきたこのグループを私もちゃんと大事にしていきたい。なので、以前よりもずっと前向きになっています。私だけでなくほかのメンバーもきっと同じ気持ちのはず。
― 今、あらためて振り返ってみて、飛鳥さんはどんな存在でした?
雰囲気や考えていることは、たぶんお互いに一緒だったと思います。具体的に何が一緒だったかと言われたらパッとは思いつかないんですけど…。
― でも一緒にいるとシンパシーを感じる、みたいな感覚でしょうか?
そうですね。だから一緒にいるとすごく居心地がよかったです。そして、私が一番苦しかった時期に声をかけてくださり、支えてくださったのが飛鳥さんでした。
― グループを大事にしたいという気持ちはほかのメンバーも同じとのことですが。
実際にメンバー同士で話し合ったりしたわけではないですけれど、一緒にお仕事をしているとみんなの気持ちが伝わってくるんです。たとえばライブのリハーサルに向き合う姿勢だったり、MCで話す言葉などからも感じています。
― そんななか、33rdシングルでは5期生・井上和さんがセンターに立ち、遠藤さんはその隣に立ちます。
初めてセンターに立つときの気持ちがどんなものか、私もわかります。ただ、昔の私と今の和ちゃんでは全然違うので「和ちゃんをめちゃくちゃ心配している」っていう感じではないです。
― 自分とは違うというのは?
和ちゃんはものすごくしっかりしています。和ちゃんは前回の32rdシングルで初選抜だったんですけど、そのときから落ち着いていたんですよ。そして今回シングルのセンターになっても堂々としていて。芯がぶれないというか、自分の考えを持って真ん中に立ってくれているという印象を持っています。私としては和ちゃんの背中を見守っていきたいし、和ちゃんの両隣が私と賀喜遥香ちゃんなので同期コンビで支えたいです。
― 井上さんは遠藤さんのことを昔からとても慕っていますが、一緒に活動するようになって、関係も深まってきたのでは?
えぇっ、どうなんでしょう? 私はけっこう一人でいることが多いし、しゃべることも得意じゃなくて。だから、こんな私の姿を見て和ちゃんは呆れちゃうんじゃないかなって思っていたんです。でも和ちゃんは「そんな遠藤さんも好きです」って言ってくれて…! めげずに愛を伝えてくれるから、私はすごく嬉しいです(笑)。
愛を伝えてもらえるのはやっぱり嬉しいですよ。同期の矢久保美緒ちゃんも昔からいっぱい愛を伝えてくれて嬉しかったですし。でも、後輩からは初めての経験だから慣れていなくて、「愛を上手に受け止められていないな。気持ちに応えられていないな」って思います。もう先輩になって1年以上たっているし、私のほうからもちゃんと愛のお返しを言いたいです。
― 井上さん以外にも気持ちを伝えてくる後輩メンバーはいますか?
みんないっぱい来てくれますよ。なかでも五百城茉央ちゃんはたくさん話しかけてくれます。この前は小川彩ちゃんが「呼び捨てで呼んでほしいです」って言ってくれました! この夏のツアーでどんどん距離を縮めていきたいです。小川彩ちゃんのこともしっかり「彩」と呼んであげたいな(笑)。
― では、これからの乃木坂46において、自分が担う“役割”について何か考えていることはありますか?
具体的な役割というのはわかりませんけど、今は3期生の皆さんが先頭を切ってさまざまな番組などに出て「乃木坂46」という名前を広めてくれているので、私たちもそれについて行かなきゃいけない。最近は特にそう思います。
― 遠藤さんも主演ドラマ『トラックガール』が7月から配信中です。
そうですね、まずはこの作品を通して全国のトラックドライバーの方々に乃木坂46を知っていただけたら!
― 遠藤さんとトラックではあまりにイメージが違いすぎて、このドラマの話を聞いたときは驚きました。
ふふふ。でも実際トラックに乗ってみたら見晴らしはいいし「これを運転できたら気持ちいいだろうな~」って思いました。私は一人行動が苦じゃないので、ドライバーという仕事も向いている気がします(笑)。
― 主人公・鞍手じゅんを演じてみて、いかがでしたか?
自分とは真逆のキャラクターだったので演じるのは大変でしたが、現場も雰囲気がとても明るくて、楽しみながら撮影できました。私が今、乃木坂46で前向きになれているのはこの役を演じたことも大きいです。本当に前向きでポジティブな役柄なので、いい影響を受けることができました。
― 遠藤さんが自動車の運転免許を取ったらどこへ行きますか?
私、移動で車に乗っている時間が好きなんです。だからどこかに行きたいとか景色を見たいというよりも、高速道路をずっと走ってその時間を楽しみたいです(笑)。