エンタメ・アイドル
外出自粛の友「Netflix」おすすめドキュメンタリー総ざらい
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.04.23 06:00 最終更新日:2020.04.26 15:04
【Netflixの視聴方法/アカウント作成】
(1)料金プランを選ぶ
(2)パスワードを登録する
(3)支払い方法を登録する
月額料金プランは、800円、1200円、1800円の3種類。料金により異なるのは、画質、同時視聴台数で、作品数に違いはない。ホーム画面は、視聴履歴をもとに、その人にマッチする作品が上位に表示される仕組み。見れば見るほど、自分好みの作品紹介が受けられる。マイリスト機能や、ダウンロード機能も便利
【稲田氏&常川氏の「テーマ別おすすめ作品」】
《まずはコレを見よ!》
●『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』
米国の私設動物園で200頭超の虎を飼育する、ジョー・エキゾチック。猛獣に魅せられた彼を軸に、夫殺し疑惑の動物愛護活動家、カルト教団のリーダー、麻薬王など、アクの強すぎる面々が入り乱れる。
「海外セレブの間で話題になり、ブームが日本にも。歪んだ自己顕示欲は見ものです」(稲田氏)
●『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー』
2017年、ある青年実業家が目論んだ音楽フェス「ファイア・フェス」。SNSと連動することでチケットは高騰するも、ずさんな運営の実態が徐々に明らかに。
「イケてるかと思いきや、中身ゼロ。東京五輪のゴタゴタを連想すると同時に、SNS社会の病理を感じさせます」(常川氏)
《短時間派のあなたに》
●『世界の “今” をダイジェスト』
パンデミックの仕組みとは? 「!(ビックリマーク)」と社会情勢の関連は? など、ちょっとした事件や現象を、すっきり解説。
「知りたい人には有益な情報を、1話20分程度のコンパクトな構成でまとめてくれます」(稲田氏)
《じっくり派のあなたに》
●『ネバーランドにさよならを』
2009年、この世を去った「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンだが、児童虐待疑惑は真実だったのか。2部構成で振り返る。
「2人の元少年に延々インタビューするんですが、彼らの人生を考えてしまう。上質のルポを読んだ読後感」(稲田氏)
《アメリカの現実を知る》
●『アメリカン・ファクトリー』
米の閉鎖された工場が中国企業所有となったことで起こる、アメリカ人と中国人の軋轢が議論を呼んだ。
「オバマ前大統領夫妻のプロダクションが製作した作品。環境危機を訴えた『不都合な真実』のような社会派ドキュメンタリーが好きな人向き」(稲田氏)
●『レボリューション ー米国議会に挑んだ女性たちー』
2018年の米国中間選挙で、下院議員選に出馬した女性候補者たち。立ちはだかる現職の壁を前に奮闘する姿が共感を呼び、サンダンス映画祭の観客賞獲得。
「冒頭、化粧する場面から始まるんですが、その様子が男社会に挑むための “武装” に思えました」(常川氏)
《まさかの闇を暴く》
●『アメリカン・ミーム』
パリス・ヒルトンを筆頭に、SNSの世界でインフルエンサーとして成り上がった4人の悲壮感漂う “素顔” を、カメラが切り取る。
「過激な写真で人気者となったインスタグラマーの男は、不眠症に……。『いいね!』がすべての社会の怖さが、身に沁みます」(常川氏)
●『消えた16mmフィルム』
1992年、シンガポールの女子大生たちの自主製作映画のフィルムが何者かの手で持ち去られてしまったが、25年後に戻ってくる。当時の主演俳優自ら、真相を追う。
「空白の時間を埋めていく過程で、新たなミステリーが胸に迫る映画です」(常川氏)
●『殺人犯の視聴率』
凶悪犯罪撲滅を目的としたドキュメンタリーの司会者ウォレス・ソウザ。視聴者人気を追い風に政界進出するが、視聴率欲しさのやらせ、殺人指示疑惑が浮上して――。
「全7話の1話めで全貌を提示し、疑惑を解明する構成に唸る」(稲田氏)
稲田豊史/いなだとよし
ライター。出版社の編集者として活躍後、独立。おもな分野は映画、エンタメビジネス。著書に『ぼくたちの離婚』(角川新書)
《好きなネトフリ作品》
・映画『ROMA/ローマ』
・ドラマ『マインドハンター』
・ドキュメンタリー『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』
常川拓也/つねかわたくや
映画ライター。映画専門誌「キネマ旬報」や、カルチャーメディアで執筆。共著に『ネットフリックス大解剖』(DU BOOKS)
《好きなネトフリ作品》
映画『浮き草たち』
ドラマ『セックス・エデュケーション』
ドキュメンタリー『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー』
(週刊FLASH 2020年5月5日号)