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外出禁止が生んだNHKテレワークドラマで「新しい表現」を体感
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.05.08 17:27 最終更新日:2020.05.08 17:43
緊急事態宣言が5月末まで延長され、ドラマの現場は混乱が続いている。4月期ドラマで完走できそうなのは『行列の女神~らーめん才遊記』(テレビ東京系、月22:00~)と『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系、日22:30~)ぐらいで、現在放送中の『エール』(NHK、月~土8:00)、『麒麟がくる』(NHK、日20:00~)も6月にはストック切れとなり、放送継続が危ぶまれる。
過去作品の再放送、傑作選も悪くはないが、やはり新鮮味に欠けるから、ついついAmazonプライムビデオやネットフリックスに心が奪われがちだ。
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だが、こんな状況だからこそ、いま見るべきドラマがある。
それがテレワークドラマ『今だから、新作ドラマ作ってみました』(NHK)だ。30分1話完結で3夜放送だが、すでに第1夜、第2夜はオンエアを終えている。
第1話「心はホノルル、彼にはピーナツバター」は、コロナ騒動でハワイの結婚式をあきらめたカップル(満島真之介×前田亜季)が、ビデオチャットで今の心境を語りあうリアルな話。第2夜「さよならMyWay!!!」は、熟年夫婦(小日向文世×竹下景子)がビデオチャットで「あの世とこの世」で会話するSFチックな話。どちらも別々な部屋のパソコンの前で2人が語り合うだけなのだが、ツイッターでの評判はすこぶるいい。
《たった30分とは思えない濃密な2人の会話。胸がいっぱいになった》
《新しい表現が世に出てくる過程を進行形で体験出来ているのは貴重だな~》
《違和感なく観れ楽しかったです こんなドラマの撮り方もありだなと思いました》
ドラマウオッチャーの晴川日月奈氏も、感心しきりだ。
「第1夜、第2夜とも見ましたが、打ち合わせ、リハーサル、本番、すべて直接会わずに、テレワークで制作したとは驚きです。リモートで監督から指示があるとはいえ、撮影現場には役者さんひとりですから、自分でカメラをセッティングして、さらに役になりきって演技に集中なんて、とてつもなく大変だっただろうと思います。
ドラマの制作現場が混乱するなかで、こんなときだから伝えたいことがあると、かなりのスピード感を持って行動し、短期間でやり遂げる。まさにプロフェッショナルですね。コロナとは長い闘いになりそうですし、今後はこういう形のドラマがどんどん作られていくかもしれません」
本日8日放送予定の第3夜「転・コウ・生」(23:40~)は、脚本・森下佳子、出演・柴咲コウ、ムロツヨシ、高橋一生と、大河ドラマ『おんな城主直虎』のメンバーが再集結する豪華な布陣。内容は、ステイホームしていると、なぜか「会いたい」と思っていた人と魂が入れ替わってしまう珍事が発生し、大混乱に陥るファンタジー・コメディーとのこと。
見どころは何といっても3人の役者の入れ替わり。高橋一生がネコになるという。柴咲コウのお洒落なライフスタイルにも注目したい。