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はあちゅう&しみけん「家族会議」締切りは夫婦の鬼門?

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.05.14 11:00 最終更新日:2020.05.14 11:00

はあちゅう&しみけん「家族会議」締切りは夫婦の鬼門?

 

 2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第36回。3月に発売された、しみけんの新刊制作の裏側とは……。

 

 

 

しみけん「最近、『夫婦の家事負担が不公平』ってネタが続きすぎてない?」

 

はあちゅう「それで、また思い出した。書類は、だいたい私が書いてる! 保活の書類、子供の予防接種の書類、マンションの契約書、駐車場のシャッターキーの返却書類……」

 

しみけん「息子関係は、確かにお願いしちゃってるなぁ」

 

はあちゅう「どっちかに事務作業の担当が偏っちゃう夫婦って、多いと思うんだよね。得意なほうがやってしまうのか、先に気づくからやってしまうのか。私、けんちゃんの原稿まわりも、だいぶやってるよね?」

 

しみけん「この対談原稿も(笑)」

 

はあちゅう「私が窓口だよね。上がってきた原稿を、私が一回全部チェックして、修正入れたものをプリントアウトして、けんちゃんに渡して、『何日までに戻して』って全部指示してる。けんちゃんを窓口にすると、一生編集部に戻らないから」

 

しみけん「その点については、はい(笑)。こないだも、12月に出る予定だった某社の本が、僕が締切りを守らないせいで3月になってしまって。ご迷惑をおかけしました。

 

 最後には編集者さんから、『期をまたぐと叱られるんで、ホテルに缶詰めにします』って言われた」

 

はあちゅう「その本の進行、最終的にLINEグループに私が入ったんだよね。けんちゃん、担当編集さん、私の3人。ギリギリの進行だったから、ちょっとでも遅らせられない。

 

 だから、私も入ってスケジュールも把握して、けんちゃんのお尻叩いて、原稿チェックして、修正箇所も細かく書いた。私の本じゃないのに、ゲラの修正、全部私が息子抱っこしながらしたよ」

 

しみけん「あれはすごかった。ありがとう」

 

はあちゅう「『編集協力』とかで、クレジットを入れてほしいくらいだよ」

 

しみけん「あとがきには、入れたんだよ」

 

はあちゅう「けんちゃん、日常的に締切り遅れすぎ。担当さんに迷惑かけまくりだよ。私は、締切りがあるとソワソワしちゃって、自分ではボール持ちたくないから、なる早で返す。だから社会人になってから締切りに遅れたこと、たぶん一度もないよ。

 

 けんちゃん、未読メールもほっとくでしょ? 私は未読メールが一通でもあると嫌だなあ」

 

しみけん「そんなに数はないけど、『再送します』ってメールは、よく来る(笑)」

 

はあちゅう「私の場合、編集者さんは私から返信がないと『何かありましたか?』って心配するよ。いつもすぐ返事するから、返事がないと異常事態」

 

しみけん「僕みたいなのが相手だと、編集者さんは苦労するね……」

 

はあちゅう「私、けんちゃんから聞いてAV業界のルーズさにびっくりしたよ。絶対、仕事できないなって」

 

しみけん「スタジオ入りの時間に『起きる』男優とかいるくらいだから。『撮影は確実に押す』ってわかってるからだけど」

 

はあちゅう「それ、許されるの?」

 

しみけん「時間どおり行ったら行ったで、3〜4時間待ちが当たり前の世界。だから、多少遅れて行っても間に合っちゃうのよ」

 

はあちゅう「私だったら耐えられないよ。撮影当日に飛ばす人もいるっていうじゃない。それでなくても2時間とか平気で遅刻して、延長分のスタジオ代やカメラマンの拘束費、『誰が払うの!?』って思っちゃう」

 

しみけん「はあちゅうは、仕事でそういう経験ないの?」

 

はあちゅう「ある撮影のとき、共演者さんが寝坊して2時間遅れてきたよ。でも、その方はフォロワーが数十万人いて……。

 

 私は、『次の予定大丈夫かな……』ってやきもきしながら、彼女がゆっくりメイクしてるのを、じっと待ってた。そういう場所では、フォロワー数がそのまんまヒエラルキーだから(笑)」

 

しみけん「AV業界でも超売れっ子の女優さんは、そういうときある。なかなか撮影が始まらなくて、『何待ちですか?』って聞いたら、連れてきた犬がおしっこしないからって。『気分上がり待ち』ならわかるけど、『犬のおしっこ待ち』って(笑)」

 

はあちゅう「すごく実力がある人なら、それが許されるかもしれないけど、私なんかが、もし締切り破りやドタキャンをやりたい放題したあげく、本が売れなかったら、当然恨みを買うでしょ。

 

 だから、せめてそこはちゃんとして、売れなかったとしても『はあちゅう、頑張ってたのにダメだったね」って言われたいのかも。保険が欲しいの」

 

しみけん「それはそうだね。」

 

はあちゅう「幸いなことに、『はあちゅうは締切りを守る。レスが早い』って知れわたってるみたいだから、ほかの人に断わられたんだろうなってお仕事もいただくよ」

 

しみけん「なんで、ほかの人に断わられたってわかるの?」

 

はあちゅう「依頼書の宛名が、前の人のままになってたから(笑)」

 

しみけん「うわ……。ちなみに誰?」

 

はあちゅう「お笑い芸人の○○さん」

 

しみけん「向こうは、送ったあと気づいて真っ青じゃない?」

 

はあちゅう「それが、気づかないの。みんなギリギリでやってて、パンクしてるから(笑)」

 

しみけん「まあ指摘しても嫌な感じになるしね。僕も、間違ってても指摘しない」

 

はあちゅう「ただ、とある女性芸術家の事務所と間違えられて、『故郷の●●県で凱旋講演してください』ってオファーがあったときは、さすがに『間違いです』って伝えたけどね(笑)」

 

はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。2014年フリーに。近著に『わくわくする未来をつくるためのお守り言葉』『子供がずっと欲しかった』がある

 

しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』(扶桑社)がある

 

取材&構成・稲田豊史

 

(週刊FLASH 2020年5月26日号)

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