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はあちゅう&しみけん「家族会議」SNSで背伸びする人しない人

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.05.21 11:00FLASH編集部

はあちゅう&しみけん「家族会議」SNSで背伸びする人しない人

 

 2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第37回。人気のサブスクリプション、あなたはどのくらい利用していますか?

 

 

 

はあちゅう「前に、“モノを『持ちたがる』しみけん、『捨てたがる』はあちゅう” の回が、『5時に夢中!』(TOKYO MXで放送中の番組)で取り上げられたじゃない」

 

しみけん「僕は、昔の携帯電話端末をずっと持ち続けてるけど、はあちゅう世代は、データさえ引き継げばものはいらない、みたいな話ね」

 

はあちゅう「私からすると、上の世代って、ほんともので残したがる。けんちゃんは、本も電子書籍では買わないよね」

 

しみけん「本は紙で読みたい人だから」

 

はあちゅう「それに近い話だと思ったのが、LINEスタンプだよ。私は使い放題の『LINEスタンププレミアム(※1)』に加入してるんだけど、けんちゃんは毎回スタンプを購入してるよね。つまり『所有』したい」

 

しみけん「サブスクリプション(※2)が苦手なんだよ」

 

はあちゅう「そうそう! けんちゃんの好きな『東京ラブストーリー』『ラブシャッフル』『ドラゴンボール』は、全部Amazonプライムで観られるのに、DVDで欲しがる」

 

しみけん「手元に現物を置いておきたいんだよね。でもDVDで持ってるのは、この作品と『1リットルの涙』と、伊丹十三作品くらい」

 

はあちゅう「なんでサブスクが苦手なの? 勝手に月額利用料が引き落とされるから?」

 

しみけん「うん。知らないうちに、どんどん引き落とされちゃうから、自衛のために。少しくらい割高でもいいから、買い切りにしたい。音楽も、その都度買うよ。聴き放題にはしない」

 

はあちゅう「でも、ミシュランのサブスク入ってるじゃん」

 

しみけん「あれは会員制サービスだから、サブスクじゃないよ。年会費1万6500円払うとコンシェルジュに電話できて、『現在地近くで空いているミシュランのお店教えてください』って聞くと、教えてくれるやつ」

 

はあちゅう「ジムの会員は? ある意味でサブスクじゃないの?」

 

しみけん「会費は年一括で前払いだから、サブスクって感覚じゃないな。ちなみに携帯買うのも全額一括払いだよ」

 

はあちゅう「けんちゃん、本当に自分の目で確認できるところに、ものがあってほしいんだね。

 

 それを強く感じたのが、私が『サマリーポケット』(※3)っていう倉庫保管サービスに申し込もうとしたとき、頑なに『預けない』って拒否したこと。預けた荷物は、写真でいつでも確認できるんだけど、それでもダメ?」

 

しみけん「自分のものは、なるべく手に届く場所に置いておきたい」

 

はあちゅう「私はけっこう、こういうサービスを試してみたい派なんだけどね。けんちゃんはFacebookも嫌いだね」

 

しみけん「大嫌い!『私すごいでしょ』の自慢大会が多くて……」

 

はあちゅう「そんなこともないよ」

 

しみけん「自分がいいと思えばそれでいいのに、Facebookやってる人って、他人からの評価をやたら、もらいたがるでしょ。

 

 こないだも寿司屋で、『寿司を楽しみに来てるんじゃなくて、ここに来たことを称賛されるのを楽しみに来てるんだろう』って感じさせるような客が、料理の写真を撮ってて。

 

 僕も写真は撮るけど、それは舌の記憶を、後日呼び起こすため。写真を見直しての、いわば『味の復習』だね。だから、そんな人たちには『ものの本質って、人からもらう評価なんですか?』って言いたい」

 

はあちゅう「本質、ね」

 

しみけん「僕は、風呂やトイレの洗剤をいろんな種類買うけど、日本製が好き。理由は、外国製のおしゃれを売りにしてるものは、『汚れを落とす』という洗剤の本質を忘れがちで、とにかく汚れが落ちない」

 

はあちゅう「そうかな? おしゃれと本質を、両方兼ね備えてると思うけど」

 

しみけん「兼ね備えてないよ。柔軟剤や洗濯洗剤に関して言うと、日本製は汚れが落ちるのに加えて、抜群にキレがいい。外国のは、洗濯が終わったあとに洗剤投入口を見ると、水の違いもあるだろうけど、溶け切らないで溜まっちゃってる」

 

はあちゅう「なるほど。SNS投稿写真の話に戻ると、自宅の写真を撮るとき、私はちょっときれいにしたいんだけど、けんちゃんは、ありのままを見せたがる。

 

 けんちゃんが撮った写真、実際より汚なく見えるよ。角度的に、部屋がごちゃごちゃして写ったり」

 

しみけん「作り込んだもののきれいさは、きれいだと思わないよ。背伸びしてることがすごく嫌い。それって本質じゃない」

 

はあちゅう「でも、わざわざ下に下げなくても……」

 

しみけん「下げてるつもりはないよ。見えて、写真に写ったものが真実だから」

 

はあちゅう「家のご飯も、もうちょっときれいに撮れないかなあ……。ゴミみたいに見えるときが……」

 

しみけん「ゴミって(笑)。あれはちゃんと、料理撮影用のアプリの『Foodie(フーディー)』で撮って加工したんだけど」

 

はあちゅう「この件、どこまで行っても2人の溝が埋まらないな(笑)。夫婦間のSNS格差というか意識差って、どこの家でも絶対あると思う。『仲のいい素敵な家族や美しい家を演出したい妻』vs.『そうは思っていない夫』みたいな」

 

しみけん「でも妻は妻で、夫に思うことはあるんでしょ?」

 

はあちゅう「うん。『イクメン気取ってるけど、たまーーーに子供の面倒見たときだけ写真あげないでよ。それ24時間のうちのたった10分だから。私はそれ以外の時間ずっとだから!』って」

 

しみけん「これも埋まらない溝だ(笑)」

 

(※1)販売開始から180日が経過したクリエイターズスタンプが、月額240円で使い放題になるプラン
(※2)製品やサービスを買い取るのではなく、利用期間に応じて料金を支払う方式
(※3)月額250円から荷物を預けられる倉庫保管サービス。現地に行く必要がなく、1点からでもスマホで取り寄せ可能

 

はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。2014年フリーに。近著に『わくわくする未来をつくるためのお守り言葉』『子供がずっと欲しかった』がある

 

しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』(扶桑社)がある

 

取材&構成・稲田豊史

 

(週刊FLASH 2020年6月2日号)

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