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加藤諒、馴染みの喫茶店で語る下積み時代「バレエにダンスに…」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.21 16:00 最終更新日:2020.06.21 16:00
「あぁ、美味しいっ……!」
少し裏返るような声を上げ、加藤諒(30)の愛くるしい眼が、くるり宙を泳いだ。「茶亭 羽當」に立ちこめるコーヒーの香りは甘くまろやかで、近くの明治通りの喧騒が、嘘のようだ。
「僕、ふだんあまりコーヒーは飲まないんです。『飲むときは外で』と決めています。喫茶店のコーヒーは、家で淹れるのとぜんぜん違いますし、とくにこのお店のは格別ですね。酸味も苦みもちょうどよくて、ケーキが進む感じ。
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最初は友達に連れてきてもらい、グループでも来ていますが、最近ではひとりが多いです。少し “贅沢したいな” という、自分へのご褒美のときに……」
緊急事態宣言のあいだは、「ずっとステイホームしていました」という。
「ようやく外に出られ、少し日常を取り戻した感じですね。自粛期間中は、友達とZoomで話すためにWi-Fiルーターを買ったり、春になってかえって寒くなったから、暖炉型のヒーターを買ってみたり……。あと、体重80kgまで乗っても大丈夫な牛のぬいぐるみも(笑)。
それまで断捨離生活を送っていて、今もベッドはないんですけど。最近、地震も多いですし、机の下に潜って寝ると、すごく落ち着くんです(笑)」
お茶目なトークは、バラエティ番組のようだ。加藤は1990年、静岡市に生まれた。エンターテインメント全般が好きな一家だった。
「母はバレエを習っていたし、落語も好きで、林家木久扇さんを聴きに行ったり。その影響は、ありますね。5歳からミュージカルスタジオのレッスンに通っていて、そのころから芸能界への興味はありました」
2000年、10歳で映画『金髪の草原』(犬童一心監督)に出演し、デビュー。同時期に出演した『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)では、明石家さんまとの掛け合いが人気を呼んだ。
「静岡では、放送していなかったんですけどね(笑)。中学・高校でもテレビや映画に出ていましたが、静岡から東京への通いですし、撮影に参加できるのは、土日か春休みや夏休みくらい。当時はまだ、学業優先だと考えていました」
この仕事をずっとやっていこう、と思えたきっかけが、映画『HINOKIO』(秋山貴彦監督、2005年)に出演したこと。多部未華子の映画初主演作で、加藤はボーイッシュなヒロインに憧れる “子分” 役を演じた。
「ほかの共演者である本郷奏多さん、堀北真希さんも、みんな当時15歳くらいで、小6の役をやっていました。
CGを駆使する作品で、ほぼブルーバックで撮影。演じるのが難しかったんですが、完成した作品を観て、すごく感動したんです。ずっとこういう感動を生み出して、残していきたいと思いました」
だが、オーディションには、なかなか受からない。審査員には、演技を認められながらも「主役より “悪目立ち” する顔」だと、冷酷な言葉も浴びせられた。
「26歳くらいまでは、映画もドラマも、年に数えるほどしか出られませんでした」