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ああオンエアは遠いよ「連ドラ」てんやわんや/テレビ東京編
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.22 16:00 最終更新日:2020.06.22 16:00
ドラマ業界は「WITH コロナ」の時代にどのように対応しているのか、各局関係者やドラマ制作に関わるスタッフらに話を聞いた。
テレビ東京では、新型コロナ対策について、3月下旬に「全社員の9割を在宅に」という目標が示された。4月1日までに撮影済みのドラマについては影響を受けていないが、撮影中断となったNEWS増田貴久の主演する『レンタルなにもしない人』(木曜・0時12分〜)、佐藤二朗の『浦安鉄筋家族』(金曜・0時12分〜)については、放送再開がいまだ発表されていない。
『浦安鉄筋家族』は、出演している水野美紀が自身の連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」(AERA dot)で、ロケセットがなくなってしまったことを話している。要約すると、6月に解体する予定の一軒家を借りていたが、撮影を3分の1ほど残して、家は解体されてしまったというのだ。前代未聞の珍事であるが、制作者サイドには笑えない話である。
■『らせんの迷宮』
春の目玉でもあった田中圭主演ドラマ『らせんの迷宮』(金曜・20時00分〜)も4月7日に放送延期が発表されてから再開の兆しが見えてこない。
「田中圭は、フジのドラマ『アンサング・シンデレラ』と同ドラマを掛け持ちする予定でした。さらに、夏にはTBSの『キワドい2人 -K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』に出演することが発表されています。今後もスケジュールがビッシリの田中圭に配慮して、来年に放送延期にするのではという話も聞こえてきました」(テレビ誌記者)
このまま撮影が再開されないと、問題はさらに拡大していく。
「局ごとだけではなく、番組ごとにも進行具合が違うので、今後、4月期と7月期ドラマの撮影時期と放送時期が重なる期間が発生します。そのため各局とも同じ事務所の演者の出演時間が『裏かぶり』するのではないかと心配しています。人気俳優は、ドラマや映画、舞台の案件が次々に入ってくるため、視聴率が著しく悪い場合は、放送本数を減らすことも考えられます」(テレビ誌記者)
ドラマ現場が、「らせんの迷宮』にならないように祈りたい。