ああオンエアは遠いよ「連ドラ」てんやわんや／日本テレビ編

『ハケンの品格』に主演する篠原涼子

　ドラマ業界は「WITH コロナ」の時代にどのように対応しているのか、各局関係者やドラマ制作に関わるスタッフらに話を聞いた。

　13年ぶりに復活した篠原涼子主演ドラマの『ハケンの品格』（水曜・22時00分～）。6月17日の初回放送は、平均視聴率が14.2％と好発進だった。中村倫也主演の『美食探偵 明智五郎』（日曜・22時30分～）は6月14日に放送を再開させ、「Sexy Zone」中島健人、「King ＆ Prince」平野紫耀というジャニーズのW主演で話題となっている『未満警察 ミッドナイトランナー』（土曜・22時00分～）は6月27日の放送開始が決定した。

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「新型コロナ対策に加えて、これからの時期は熱中症対策にも留意しなければならない」と同局関係者は対策に追われている。
　さらに、新型コロナの影響は脚本にも。『美食探偵 明智五郎』では、「撮影再開後、探偵事務所の外観ロケは脚本変更でなくすという対応も取られたようです」（テレビ誌記者）。

『未満警察 ミッドナイトランナー』の放送時期がずれたことにより、本来7月に放送予定だった柳楽優弥主演ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』は、放送が来年に延期された。

「『未満警察』の放送時期が夏にずれてしまったことと、ソーシャルディスタンス重視での撮影で時間がかかってしまっているため、延期が決まったようです。撮影現場では、エキストラについて『集合・待機場所および人数は、ソーシャルディスタンスを担保できるよう考慮する』といった注意事項が出回っていますが、多数のエキストラが出演する学園ドラマだけに、密を避けるためにも、延期判断は妥当だったかもしれません」（エキストラ事務所関係者）

　密を避ける対策は他にもある。

「ロケバスは、ソーシャルディスタンスのために、前後左右に着席できません。従来1台だけ出していた車両を、いまは2～3台用意しています。また、現地集合・現地解散が基本となっており、現場間の移動がある場合に限ってロケバスを使用する形になっているようです」（ロケバスドライバー）