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田中みな実、「ヒール役の原点はTBS局アナ時代に」と社会学者
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.23 11:00 最終更新日:2020.06.23 11:00
ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で演じる「姫野礼香」が話題沸騰中の田中みな実。「あざとい女王」が “新たな顔” を見せるまでを、社会学者・太田省一氏が解説する。
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写真集が爆発的に売れ、いまや女子のカリスマとなった田中みな実。彼女のドラマ『M 愛すべき人がいて』での “怪演” が話題だ。
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令和に、あの大映ドラマがよみがえったかのような、このドラマ。田中みな実は、主人公アユとプロデューサー・マサの関係に激しく嫉妬する秘書・姫野礼香を演じている。
オレンジ色の眼帯をつけたビジュアルからしてインパクト抜群だが、セリフ回しや目の動きなど、どれをとっても『やりすぎ』のひと言。あまりの突き抜けぶりに、つい笑ってしまう。
ただ、そんなトリッキーな役柄をいともたやすくこなしてしまう田中みな実には、飛び抜けた地頭のよさを感じる。私がそう思うようになったのは、TBS時代に出演していた『女子アナの罰』からだ。
そのころの田中みな実は、ぶりっ子キャラ。それを嫌う加藤シルビアアナの私物のバッグを、「雑巾みたい」と強烈にいじり返すなど、そこでも彼女はヒール役を完璧に演じていた。
女子が嫌うぶりっ子から、女子のカリスマへ。180度の転換だが、それを成功させてしまうのも、やはり彼女の地頭のよさ。それに尽きると思う。
おおたしょういち
1960年生まれ 社会学者(メディア論、テレビ論)、文筆家。近著に『平成アイドル水滸伝』(双葉社)
写真・時事通信
(週刊FLASH 2020年6月23・30日号)