7月5日、シンガーソングライターの広瀬香美が、南青山の「ブルーノート東京」で無観客の配信ライブ「広瀬香美 SUMMER TOUR 2020~Singing with 鳥山雄司&武部聡志~」を開催した。
毎年開催していた夏のライブツアーが、新型コロナの影響で延期となった。初日の会場となるはずだった「ブルーノート東京」から、ライブ配信の提案を受けて実現したという。開演前、囲み取材に登場した広瀬は、「やっぱり私は音楽ぐらいしか取り柄がありませんから。歌声で、サウンドで皆さんを元気にという意気込みで。今日は声高らかに歌わせていただきます」と宣言した。
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最近の広瀬といえば、自粛期間中に自身のYouTubeチャンネルで、他のアーティストの楽曲を扱う「歌ってみた」シリーズを精力的に更新。米津玄師の『Lemon』を歌った動画は、358万回もの再生回数をたたき出している。
自粛中は「家にいる時間が長くて、気分も落ち込むので、新曲を書ける気分じゃなかった。新曲ゼロです」と笑う。「YouTubeも開設したし、大好きな曲を演奏してみようかなと思い立ってやり始めたものが、こんなになっちゃった。皆さんの反応にびっくりしています」と話していた。
動画はピアノを弾きながら歌い上げるスタイルだが、肘やひざなども使った奔放なピアノの弾き方も話題になった。「小さいときからピアノを弾きながら遊んでいたので、私にとっては日常。ピアノは打楽器だと思っています!」と話していた。
この日に開催したライブでも、中盤に「歌ってみた」コーナーを設け、ダウンタウン浜田雅功の『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント』を熱唱。ライブを観ている視聴者からのリクエストに応えた楽曲や、代表曲である『ロマンスの神様』を歌い上げた。
こうした無観客ライブの第2弾、第3弾について聞かれると、広瀬は「(自粛が続くなんて)そんなことになっちゃ困るけど……。スタッフと協議しています。どこかで音楽は奏でたい」と話していた。