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くりぃむ上田に後輩が「膨大な知識をくだらない話にしか使わない」 

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.12 11:00 最終更新日:2020.07.12 11:00

くりぃむ上田に後輩が「膨大な知識をくだらない話にしか使わない」 

 

――浜ロンさんが上田さんから受けた影響は、どれくらいありますか?

 

「いやー、数値化みたいなのは難しいですけど、生きていくなかで、上田さんだったら、こうするかなって考えるシーンはありますね。

 

 自分が後輩と遊んでるときに、『あ、これ、上田さんにこうしてもらったな』とか、『上田さんだったら、こう振る舞うな』って思ったりします。

 

 そういうとき、同じ行動を取るというか、上からもらった恩を上田さんに返すんじゃなく、後輩に返したほうが美しいんじゃないかなと思って」

 

――それも「ダ名言」になりそうですね(笑)。

 

「アハハ。上田さんが、『あいつ全然、俺に何もしねえな』って仮に思ったとしても、それが回り回って、実は上田さんにしてもらったことを下に返してたんですよって知ったら、『おう、それでいいんだよ』って言ってくれると思うので」

 

――どの世代の人に『ダ名言』を読んでほしいのでしょうか?

 

「ダ名言は、人に対するメッセージじゃなくて、自分はこういう考えだっていうのを叩きつけただけなんです。どの層に伝わってほしいというのはないんです。

 

 でも、本を手に取った人の、どこか心の琴線に触れる部分はあればいいなと思いますね。

 

 たとえば、『諦めたら楽でした』という『ダ名言』がありますけど、僕だって、子供の頃は根性論でスポーツやってましたからね。サッカーをやってたんですけど、諦めるのが正しいのかどうかは悩むところもある。

 

 だから、自分で言ってて、自分を苦しめてる言葉もたくさんありますよね。自分のなかで整合性がとれるようにしないといけないでしょうし」

 

――『ジャンクフードだけで過ごしても、人にとやかく言われる環境よりは、健康でいられる気がしますね』。これも上田さんは「俺に言ってるんじゃないか」と言っていました。

 

「そうかもしれないです(笑)。でも、これはあらゆる場面でそう思うんですよね。15年以上前に、テレビ局の上の方たちとご飯行ったことがあるんですよ。そのときに、フロアがちがうトイレに行こうとしたら、『面白く帰って来なきゃいいけど』みたいな “イヤ~な振り方” をされて。

 

 その前にもいろんなこと言われてて腹立ってたんで、パンツ一丁で席に戻ってやったんですよ。だけどその振った人は、こっちの思い切りにとまどい、対処しなかったんですよ。

 

 パンツ姿のまま、『いや、ホントそうっすよねー』とか、あえて何事もないように過ごしてたら、別の方が助け船で『そろそろ服着ましょうか~』みたいにフワッと終わって。

 

『テキトーに振っといて、処理しないなら言うんじゃねーよ』って、すごい腹立った覚えがあります」

 

――そういう話が元になってたりするわけですね。

 

「ええ。でもそういういい物を食べつつプレッシャーがかかっているときだけじゃなくて、家でジャンクフード食ってるときに思ったりすることもあるんですよね。

 

『これ、何万円もする中華より全然美味いんじゃねーの? これはきっと今のリラックスが生んでる美味しさだな』っていう感じでしょうか。

 

 だから、本を読んでるみなさんは、こいつは相当イヤな思いをしたんだなって想像することもあるかと思うんですけど、気楽さのほうから生まれる言葉もあるわけです」

 

――最後に、読者に何かメッセージをいただけますか?

 

「自分は今46歳。40歳で一息ついた頃に、『あれ? 今までの俺の人生、これでいいのかな?』って思ったんですよ。

 

 逆算して、40年もう1回繰り返したら80歳。もしかしたら、この世からいなくなっているかもしれない。『ダ名言』は、そういうときに思い始めたことなので、読者層が30代~50代の方だったら、なんか響くところもあるんじゃないかなと思います。

 

 僕ね、あるとき、携帯のカレンダーアプリをなんとなくめくっていったら、2100年12月まで進めたことがあったんです。『いつまで設定してあんだ?』ってスクロールしてたとき、2050年くらいから『俺、もうこの世にいないぞ』って思って、死を確実に意識できたんです。

 

 もう死んでる、死んでる……え、こわい、こわい、こわいっていう。でも自分の死後も日々は続くって思ったときに、ダ名言みたいなことを考え始めたんですよね。

 

『ダ名言』は、上田さんに『俺にはない発想』って言われましたけど、上田さんとの会話でハッキリ覚えていることがある。

 

 僕が『上田さん、知ってます? 電子レンジの2分って、減っていくじゃないですか。あの2分は、ご飯ができるまでの2分なんだけど、実は寿命が減るカウントダウンでもあるんですよ』って言ったら、上田さんは「そんなこと考えたこともないわ」っておっしゃってて。

 

 電子レンジの2分は早く食いてえなーって、単に待ってる2分だけど、その時間ぶんだけ寿命も減っている。自分の寿命のメーターが目に見えて減っていくんですよ、あれ」

 

――そういえば、『ダ名言』にはこんなのがありましたね。『楽しく生きるコツは、寿命を逆算せず、何かに没頭すること』って。なにか没頭できることはありますか?

 

「ネットでダ名言の売上ランキングを見るのには没頭しております(笑)」

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