はあちゅう＆しみけん「家族会議」不得意なことは外注すべし

　2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうとしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする？」「あれ、どう思ってる？」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第45回。

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「家事代行」や「組み立て代行」「給付金申請代行」……依頼を考えたことがありますか？

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はあちゅう「こないだ、息子のためにけんちゃんが買った室内用のジャングルジム、大変だったね……」

しみけん「組み立て難易度が超高い（笑）」

はあちゅう「『僕が組み立てるから』って買ったのに、1時間格闘した挙げ句、やる気をなくしてずーっと、そのまんま」

しみけん「ほんと、『ドラえもん』のワンシーンみたいに投げ出したね。あんなに難しいとは思わなかったよ。体重を相当乗せないと組めなかったり、2カ所を『せーの』で押し込まないとはめ込めなかったりする。パーツもすごく多いし」

はあちゅう「私もけんちゃんも、そういうの苦手なんだよね。うちの夫婦には向いてないんだよ」

しみけん「僕は、説明書を読むのが苦手。プラモデルを作れる人とか超尊敬する」

はあちゅう「私もプラモデル、苦手」

しみけん「プラモって、胴体・頭・脚・腕をそれぞれ完成させてから、せーのでガッチャンコするでしょ。それが、生理的にできなくて。かといって、説明書を無視して脚から順番に作っていくと、最後でハマらなくなる（笑）」

はあちゅう「ジャングルジムは何週間も作りかけの状態で家にあって、視界に入るたびに気持ちが、どよーんとしてた」

しみけん「3万円もしたのに」

はあちゅう「だから私が検索して、家具の組み立てを代行してくれる人に来てもらったんだよね。2時間4000円で」

しみけん「信じられなかったよ。あんなに難しいのが、一瞬で出来上がった」

はあちゅう「代行の人、けんちゃんの組み立て途中のジムを見て、『あ、全部間違ってますね』って（笑）」

しみけん「間違ってるのは、自覚ありました。パーツが余ってたもん（笑）」

はあちゅう「解体して、イチから組み立ててくれた。4000円で夫婦仲が保たれて、みんなハッピーになるなら、苦手なことは代行さんを呼んだほうが絶対いいよ。

　その方も、コロナ禍の影響でお仕事がないらしくて、『また呼んでください』みたいな感じだったし。すぐにでも何かで頼みたい！」

しみけん「『注文して届いてみたら、じつはけっこう大変だった』パターンとしては、某ミシュラン店のテイクアウトだよ（笑）。

『家で食べられるんだ！』と思って買ってきたら、全部の材料が真空パックになってて、『調理してください』って。すぐ食べられると思っていたから、「調理するのか！」ってなった」

はあちゅう「材料は同じでも、プロの方が作るのと、私が作るのでは、完成品の味が違う気がする……！！」

しみけん「とにかく、人には向き不向きがあるから、できないときは頭を切り替えて、お金を出して、できる人に頼むべき。そのぶん空いた時間に、得意なことで稼げばいい」

はあちゅう「世の中に代行できるものって、すごく多いと思うよ。最近、誹謗中傷アカウントを訴える手続きを進めているけど、私の悪口を継続的に言っているSNSアカウントのリスト作りは、全部外注したんだ。自分への悪口は、見てると病むからね。ツイッターで募集した何人かに、謝礼をお支払いしてお願いした」

しみけん「SNS時代だから、何かが得意な人は、すぐに見つけられるよね」

はあちゅう「外注は人生を幸せにするってことを、みんな知ったほうがいいよ」

しみけん「能力を持っている人は、スキルをお金に変えられるし」

はあちゅう「友達が持続化給付金を申請するために窓口へ行ったんだけど、『半日時間つぶして、なんかもう、やり方がわかんなくて大変……』みたいなこと言ってた。そういうのこそ、外注すべきだよ。私もけんちゃんも、税理士さんにお願いしてるけど、それでストレスなく幸せに暮らしてる」

しみけん「持続化給付金のある申請代行手数料は、15％って聞いたよ」

はあちゅう「そんなに！？」

しみけん「それだけ需要があるってことだよね。それで言うと、10万円の特別定額給付金ね。僕、スマホでオンライン申請するために、うさぎアイコンのアプリ（マイナポータルAP）を入れてトライしてみたんだけど、結局できなかった……」

はあちゅう「あれは、けんちゃんがマイナンバーカードのパスワードを忘れちゃったからでしょ」

しみけん「違う（笑）。パスワードはわかってたけど、なぜかスマホのカメラがマイナンバーカードの情報を読み取ってくれなくて」

はあちゅう「そうだっけ？　パスワードを間違えて、ロックがかかっちゃったんじゃなかったっけ」

しみけん「絶対違う」

はあちゅう「まあいいよ（笑）」

しみけん「アプリ評価を見ると、ほとんどの人が最低の1点なのに、たまに満点の5点がいるんだよね。その5点をつけた人は、『1点つけてる人は情弱』ってボロクソに書いてる。上から目線で」

はあちゅう「まあ、30代〜40代で普通にスマホやSNSを日常で使ってる我々ですらスムーズに使えないアプリだから、きっとほかにも困ってる人いるはずだよ」

しみけん「このアプリ申請こそ、外注したい」

はあちゅう「家具の組み立てで、夫婦にイライラが募って険悪になることもある。やっぱり結論は、円満な夫婦生活のため、ふたりとも不得意なことをどんどん外注する。これに尽きるね」

はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ　慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。2014年フリーに。近著に『わくわくする未来をつくるためのお守り言葉』『子供がずっと欲しかった』がある

しみけん
1979年、千葉県生まれ　1998年にデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『AV男優しみけん仕事論0.01　極薄！』（扶桑社）がある

取材／構成・稲田豊史

（週刊FLASH　2020年8月11日号）