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バカリズム×朝日奈央『アイドリング!!!』全員再集結…歌うの?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.03 11:00 最終更新日:2020.08.03 11:00
朝日奈央の「アイドリング!!!」加入から、じつに12年のつき合いとなるバカリズムと朝日。フジテレビ系列の同名番組で7年半共演し、朝日はバカリズムから、バラエティの基礎を叩き込まれた。
グループ卒業後も、バカリズムは「弟のような存在」と語る朝日を気にかけ続けている。強い絆が芽生えた伝説の番組を、2人に振り返ってもらった。
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バカリズム(以下、バ)「あそこまで伸び伸びと好き勝手できた番組は、ほかにないですね」
朝日奈央(以下、朝)「たしかに、あんな番組あり得ない!」
2006年から2015年までフジテレビ系で放送された『アイドリング!!!』。アイドル番組とは思えないほど、実験的な企画が多かった。
バ「印象的なのは『歌おう企画』。メンバーが歌っているところに、僕が乱入して鼻フックしたり、プロレス技をかけたりする企画。日本武道館での卒業ライブでもやったけど、全然クレームはこなかった」
朝「ファンの皆さんも、めっちゃ喜んでましたよ」
バ「こんな攻めた企画、ほかの番組なら絶対できない。ファンも異常だった(笑)」
朝「私は、モデルになりたくて芸能界に入ったから、最初は『何やってんだろう』って思ってましたよ。でも、いつの間にか『どうしたら目立てるか』って考えるようになって」
バ「観覧のお客さんがいて、おもしろければ、ちゃんと笑いが起きるのも大きかったと思う。あの場にいると、『かわいく映るよりも、おもしろいことをやるほうが正解だ』っていう価値観になっていくんだよ」
朝「スベるのは本当に怖かったですね。スベって泣いたこともありますよ」
バ「初期の朝日さんは、モデルヅラして、やたらトークにファッションのことを入れ込んでくるコで」
朝「本当にモデルだったし!」
バ「そんな朝日さんが、相撲で負けて泣くのがおもしろくて、毎回追い込んでました」
朝「ひどい。当時15歳とかですよ! でも、みんな相撲のときは緊張してました。勝たなきゃいけないし、見せ場も作らなきゃいけないし」
バ「あっさり負けると、客席からブーイングがくるし」
朝「握手会でもファンの方に、『もっと足を動かせなかったの?』とか言われるんですよ。『こっちは一生懸命やってんだよ!』って思ってましたね」
バ「朝日さんは、どんどん弱くなっていったから、僕もイライラしてたけどね」
朝「やめてくださいよ! 一生懸命やってたんですから!」
バ「嫌だった企画はある?」
朝「靴のにおいを嗅がれたのは、最悪だった。ADさんが嗅いで、誰の靴がいちばん臭いか決めるんです。さすがに『これで誰が喜ぶの?』って思いましたよ。しかも、『臭くなきゃいけない』っていう雰囲気で、私も『自分のも臭くあってほしい』って必死に願ってて」
バ「清潔なやつがスベって、地上波のオンエアでカットされるっていうね」
朝「私の靴は『土のにおい』みたいなことを言われて、『あー、もっと強いワードが欲しかったなー』って」
バ「それは弱いね。土はべつに、足のにおいと関係ないから」
朝「そういう企画ばかりで、何が正解かわからなくて、どんどんへんな思考になっていきました。でも、自分から無理に寄せていくメンバーはいなかった。ヤラセなしです。やってもバレるので」
バ「ヤラセがバレたら、キツく責められて、めちゃくちゃな悪として晒されるしね」
朝「でも、ファンの方は『わざと泣いたでしょ?』とか、言ってきて。いつも真剣だったから、あれは悲しかった」