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堺雅人の原点は…私生活も『半沢直樹』受けた恩は「倍返し!」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.09 06:00 最終更新日:2020.08.09 06:00

堺雅人の原点は…私生活も『半沢直樹』受けた恩は「倍返し!」

2005年、堺と濱崎氏(左)が共演した『宮城野』は、劇作家・ 矢代静一作の、男女の心理的な愛憎劇を描いた作品だ(『宮城野』のパンフレットより)

 

 7月19日、新シリーズがスタートした、堺雅人(46)主演のドラマ『半沢直樹』(TBS系)。初回視聴率は22.0%、第2話は22.1%を記録し、2020年に放送された全ドラマで、視聴率1位タイとなった(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

 

 

 前作で話題になった「倍返しだ!」など、記憶に残る名セリフもさることながら、「ドラマの人気は、堺さんの演技力によるところが大きい」と語るのは、番組関係者だ。

 

「若手社員役の今田美桜さんは、『堺さんは、カメラが回ってないときはものすごく優しいけど、半沢直樹になると、重厚さや厳しさが肌身に突き刺さるほど、緊張感があります』と周囲に語っています」

 

“令和の名優” は、いかにして生まれたのかーー。3人兄弟の長男として、兵庫県神戸市で生まれた堺は、直後に宮崎市へ引っ越し、幼少期をそこで過ごした。

 

 宮崎大学教育学部附属中学校から、県内屈指の名門・宮崎南高校に進学する。朝から晩まで大学受験を意識した、厳しい授業のある高校で、堺が息抜きの場を求めて選んだのが、演劇部だった。

 

「部員がほとんどいないので、自由にできるのがよかったのでしょう。最初は先輩がひとりしかいなかったのに、堺くんに憧れた後輩が入ってきて、彼が高校3年のときには、部員が20人ほどに増えていました。『ファンクラブ』を結成する女子もいました」(地元の友人)

 

 演劇にのめり込んだ堺は、高校1年の夏、県主催の1泊2日の演劇研修会に参加した。講師を務めた、宮崎市在住の女優・濱崎けい子氏(75)が語る。

 

「70人ぐらいで、太平洋戦争を題材とした群読劇をやることになったんです。『この役をやりたい人?』と聞くと、堺くんだけが『ハイ!』。また『この役をやりたい人?』と聞くと、堺くんが『ハイ!』。それじゃ、役が決まらない(笑)。とにかく、積極的な子でした」

 

 堺は3年生になると、自身が座長を務める舞台『飛龍伝』を公演した。

 

「パワフルな劇に、圧倒されました。研修会で私は、『若いうちは、元気のある演技を。うまい演技は、年を取ってからでいい』と話したんです。それを覚えててくれたのかな」(同前)

 

 原作は、つかこうへい。1960年代の、東大安保闘争が舞台だ。

 

「この時代の東京の大学がどんな雰囲気だったか、何度も聞きに来ましたよ」

 

 そう語るのは、堺が自身の著書『文・堺雅人』で、“唯一の師” として名前を挙げた、歌人の伊藤一彦氏(76)だ。

 

「当時、私はスクールカウンセラーを務めていました。カウンセリングルームが演劇部の近くにあったからか、堺くんがよくやってきました。彼は、『質問魔』なんですよ」

 

 堺が高校2年のとき、自作の脚本が九州高校演劇コンクールで創作脚本賞を受賞している。堺には、脚本家としての才能もあったのだ。

 

「小学生のとき、『買いたい本がある』と、新聞に投書して図書券をもらっていました。『どんなことを書けば採用されるか、わかる』と豪語するほどでした。高校時代の模試では、偏差値が80を超えることもありました」(地元の同級生)

 

 前出の伊藤氏も続ける。

 

「国語の教師が、『堺に100点を取られないよう、試験問題を作るのに苦労した』なんて、話していたほどです」

 

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