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美川憲一が斬る芸能ニュース「あたしも渡部建の被害者なのよ」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.10 06:00 最終更新日:2020.08.10 06:00

美川憲一が斬る芸能ニュース「あたしも渡部建の被害者なのよ」

 

「デビュー55周年記念公演も、軒並み中止や延期となっていたのですが、7月に浜松で数カ月ぶりにディナーショーをやったんです。『誰かがスタートして、ライブをやっていかなければ』と思ったの。

 

『コロナを怖がっているだけでは、前に進めない。自分の責任でやっていこう』と覚悟して決断しました。あたしの根本の精神は男だから、決断も速い。男は、決断力と包容力だから(笑)。

 

 

 コロナ感染予防対策で、お客様の数をいつもの半分以下にして、食事とショーも完全に別の場所という形式で。数カ月ぶりにステージで歌ってみて、喜んで歌を聴いてくださる皆さんの顔を見ました。『なんて素晴らしい世界で生きてきたのだ』と感じ、歌手という仕事の素晴らしさを再認識しました」

 

 そう笑顔で語るのは、2020年に歌手生活55周年を迎えた美川憲一(74)。半世紀以上にも及ぶ自身の芸能生活を、冷静なまなざしで振り返る。

 

「ヒット曲が続いて『紅白』にも出た後に、あたしは薬物事件を起こし、一度はテレビから消えました。それから、またバラエティ番組やCMで復活させていただき、今もこうして歌わせていただいています。それがいつか終わることも、いつも覚悟しています。

 

 すべてを経験したせいか、何があっても『美川憲一』という存在を、どこか冷静に見てるんです。あたしには、自分で『美川憲一』をプロデュースしている感覚がある。だから歌だけでなく、バラエティ番組でも順応できたのだと思います」

 

 そんな美川の原動力となったのは、2人の母親の存在だという。

 

「昔から、あたし自身は、お金や豪邸を建てることに興味はなかったの。ただ、生みの母と育ての母、自分にとっての2人の母親を『幸せにしたい』という気持ちで歌ってきました。

 

 もちろん、自分に投資して美しさを保ち、ステージでいい服を着て歌い、観客を魅了する。エンタテインメントとして、それはいちばん大切だと思っています。その考えは、淡谷のり子さんから学びました。

 

 20歳のとき淡谷さんに、『美川君は低音の声がいいから、歌謡曲じゃなくて、いつかシャンソンを歌いなさい。あと、あなたは顔が美しいのだから、美しいままでいなければ駄目。見られる商売なんだから』とアドバイスされたんです。

 

 それでシャンソンの歌い手、越路吹雪さんを紹介してくださった。淡谷さん・越路さんと、若いころから多くの時間を過ごしていたから、いくら売れてもお金が足りなかった(笑)」

 

 大御所歌手にして、バラエティ番組などでは、「芸能界のご意見番」という顔も持つ美川。最近の芸能界のさまざまな問題に関しても、自身の経験を踏まえつつ、語ってくれた。

 

 まずは、2020年初に世間を騒がせた、東出昌大の不倫問題。「イメージが仇になった」と美川は語る。

 

「東出君の不倫にしても、結局はイメージの問題なの。昔の火野正平さんなんか、演技もイメージも『やんちゃな男』だったから、何人浮気しようと許された。

 

 東出君は二枚目で善人というイメージで売っていたぶん、なかなか世間にも許されないのだと思います。あたしのように、ふだんからありのままで活動していれば、ここまで叩かれなかったかも……。あたしも何度か路線が変わったし、彼も復活後は路線変更すべきね」

 

 一方、アンジャッシュ・渡部建の「多目的トイレ不倫」に関しては、「あたしにも実害があったし、そんなに騒がないであげてほしい」と言う。

 

「彼の場合は普通の不倫でなく、もう病的なほど性欲が強いというか、性癖という感じよね。ただ、トイレに呼ばれて来る女も、どうかしてると思うわ!

 

 じつは、あたしも渡部君の事件には影響を受けているのよ。あたしが男性トイレで立ちションしてると『美川さんらしくない』と言われてしまうんです(笑)。だからって個室に籠るのもへんだし、女性トイレにも行けない。そこで、多目的トイレを使うことが多かったの。

 

 でも、渡部君の騒動以来、使いにくくなっちゃった(笑)。彼も多目的トイレを借りて謝罪会見するくらいの覚悟で、復活してほしいわね。そしたら、あたしも世間も許すわよ」

 

 渡部に笑ってエールを送りつつも、「奥さんを、もっと大切にしなさい!」とのアドバイスも。

 

 2020年2月、槇原敬之被告が覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕された。逮捕は、1999年に続き2度め。前述のように、美川にも1970年代後半、薬物事件で表舞台から消えた経験がある。

 

「事件で、どん底までいきました……。芸能レポーターや記者に罵倒され、テレビに出る機会がなくなりました。それでも、『さらし者になってもいい。負けてたまるか』と、執行猶予も明けないうちから、地方の小さな温泉宿などで歌っていたんです」

 

 そこから復活を遂げた美川だからこそ、薬物事件を起こした芸能人たちの復活を願う思いは強い。

 

「いまは時代も変わったので、薬物事件から復帰するには、本当に時間がかかる。もし現在、あたしがあの事件を起こしていたら、完全に終わっていたと思います。

 

 沢尻エリカさんなんて、本当に素晴らしい女優なんだから、どれだけ時間がかかろうが人に何を言われようが、女優としてこの世界に戻ってくるべき人だと思います。まだ若いんだから、引退なんかしなくても、やり直せるわよ!

 

 槇原敬之さんも、楽曲は大好きだし、同じ歌手として才能豊かな人だと思うから、いつの日か復活してほしい。逮捕で、隠していたプライベートまで明かされるのも芸能人の性。

 

 でも、先日の裁判で『恋人がいるので幸せ。もう大丈夫』とか言ったでしょ? あれは駄目よ。あくまでも、弱い自分を自分自身で支えなきゃ! また彼氏と別れたら、危ないかもしれないわ」

 

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