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小沢仁志とめぐる「ガチ美味!町中華」君塚食堂/浅草
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.15 11:00 最終更新日:2020.08.17 14:20
小沢仁志は、誰より「町中華」を愛してやまない、侠気と色気と食い気けの役者。小沢の案内でまわる、行きつけや注目の店は、みなガチ美味だった!
「ここのラーメンが美味いんだよ。いや、フツーなんだけどさ」
小沢が、まず取材陣を連れてきたのが浅草の「君塚食堂」。向かいには講談や浪曲、大衆演劇の殿堂・木馬亭がある。
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「友達が大衆演劇をやってて、劇団公演があるたんびに寄るのよ。まず、ここじゃチキンライス。それでビールをぐいっとやって、小腹を満たすわけ。大衆食堂だからね、なんでもあるよ」
店頭では、おでん鍋がグツグツ。浅草六区らしく、毎日が縁日の雰囲気を醸し出している。昼からキーンと冷えたアサヒのスーパードライに、濃厚チキンライスが、どストライクだ!
「うめぇだろ? 家でまねして作るんだけど、この味が出せねえんだ。なにが違うんだろ。ケチャップだけじゃない、味に奥行きがあるんだよな。ちょっと、厨房のぞいてきちゃおうかな」
そわそわする小沢。ステイホームを強いられていたあいだ、いっそう料理への興味が湧いたらしい。
「オムライスが一番人気らしいけど、ここのチキンライスは、いわば “ナイスバディなネェちゃん”。それを卵なんてブランドもので着飾らせてどうする。
ま、ここのオムライスは、昔ながらの固めの薄い卵焼きに覆われて、脱がせやすいけど。なら、のっけから裸で出てこいっての」
小沢は、追加オーダーを入れた。
「ここのラーメンは、なんの変哲もないように見えて、スープがどこか奥深い、〆に食いたいラーメン。これからまだ取材が続くのに、スープまで飲んじゃったよ」
魚介の風味はせず、すっきり鶏出汁だけ香る上品な味。女将の君塚康子さんいわく、「ラーメン目当ての客も多い」とのこと。
小沢の町中華の原点は、中高時代のバイト先で、中野にあった「万寿山」という店。
「そこで覚えた味なんだけどよ、俺は町中華へ行くと、まず広東麺か中華丼を頼んじゃうんだ。餡のとろみが大好きなの。ひとりだとさすがに、そこに半チャーハンか、せいぜい餃子をつけるくらい。それで十分満足できるのが町中華の醍醐味だね。
本格中華だと、ひと皿の量が多いし値段も高くて、ひとりでふらっと行けねぇだろ。それに、チキンライスなんか食えねぇもんな!」
のっけから「けっこう食った」と腹をさする小沢。まだまだ道のりは長いぞ?
おざわひとし
1962年生まれ 東京都出身 1983年に『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)に出演後、『スクール☆ウォーズ』(1984年、TBS系)で本格的に俳優デビュー。Vシネマ出演歴は30年になり、『日本統一』シリーズ、『日本極道戦争』シリーズなどに出演中。映画監督、プロデューサーの顔も持つ
【SHOP DATA/君塚食堂】
・住所/東京都台東区浅草2-3-26
・営業時間/9:00~不定
・休み/不定休
※小沢の新作映画『東京ドラゴン飯店』(監督・西村喜廣)は9月公開予定!
(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)