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内田理央、『半沢直樹』で銀行員役を勉強したら「銀行は怖い…」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.27 11:00 最終更新日:2020.08.27 11:00
ドラマ『海月姫』(2018年、フジテレビ系)での鉄道オタク女子役が “怪演” と話題になり、近年、演技への注目度が高まる内田理央。8月27日より、『星の数ほど星に願いを』(作&演出・ブルー&スカイ)で、舞台では初めて主演を務める。
同作では、「願いが叶う神秘の石」という怪しげな商品を作り続けた結果、倒産寸前に追い込まれた町工場が舞台となる。内田の役柄は、町工場の再建に奮闘する銀行員だ。
「初めは町工場に融資ができないことを告げる、ちょっと冷たい銀行員なんです。でも、本当は工場を再建したいと誰よりも願う、一生懸命な女性。
銀行員ということで、いま放送中の某有名ドラマの『倍返しだ!』みたいなイメージで、やらせていただいております(笑)」
実際に役作りでも、“某有名ドラマ” こと、現在シーズン2が放送中の人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)を参考にした。
「演出家のブルー&スカイさんからも、参考イメージとして、何度か『半沢直樹』のシーンのお話がありました。私自身は銀行に行っても、受付の方としかお話ししないので、銀行員のイメージはドラマで勉強させていただきました。
シーズン1はリアルタイムでも見ていたんですが、今回スタッフの方が、DVDを全部レンタルしてきてくださって。その日、夜通しで全部見たんです。率直に、『銀行は怖い』って思いました……。でも銀行員さんの立ち振る舞いとか、厳しいタイプの銀行員さんについては、すごくイメージができました」
それでも初の舞台主演に、プレッシャーを感じている。
「座長という立ち位置で、『人一倍頑張らなければ』とドキドキでした。キャストの方々は、舞台で活躍されている方ばかりでしたし……。
でも、経験豊富な皆さんが毎回の稽古で、どんどん違う演技にチャレンジされていくので、『稽古は挑戦する場所なんだな』と、あらためて思いました。今は、『とにかく思いついたらやってみよう』という気持ちで、稽古に臨んでいます」
コロナ禍の厳しい世界情勢も、内田の肩に重くのしかかった。
「コロナの影響でストーリーが変更されたりと、イレギュラーなことも多かったですね。稽古では、ソーシャルディスタンスを保って、マスクやフェイスガードは必須。稽古場や小道具の消毒も徹底して、感染対策を取っています。稽古を待っている場所、見ている場所が一人ひとり遠くて、寂しいですね。
一緒にレクリエーションをしたり、ご飯を食べたりという、これまで通りのコミュニケーションはとりづらいんですけど、徐々にキャストやスタッフの方々と親交を深めています。今は稽古場が楽しくて、笑いを我慢するほうが大変です(笑)」
内田は目を輝かせ、こう続ける。
「私はメンタルが弱いので、お芝居を始めた頃は『失敗しちゃいけない』って縮こまって、うまくいかずに落ち込むことを繰り返していたんです。
でも、経験すればするほど、『お芝居が楽しい』という思いが大きくなってきました。いろんな現場で、いろんなキャストの方々を見てきて、スタッフさんたちと一緒にひとつの作品を作っていく雰囲気が、一番楽しいと思えた。それで、『自分でも、そんな風にできたらいい』という気持ちになりました。
最近は、悔いなく全力で演じることができるようになってきたので、楽しさ “倍増” です。デビュー10周年なんですけど、お芝居は、今後も一本の軸として頑張りたいです」
舞台初日を迎える。
「来てください、とは大声では言えないです……。どうか、無理はしないでください。ただ、見に来てくださることがあれば、とても明るくてくだらない、『悩みなんて、どうでもいいや』と思えるような内容をお届けします!
それから、じつは『倍返しだ!』に代わるようなセリフもあるんですけど、すごく長いので……本番のお楽しみということで。聞いたらわかるかもしれませんし、わからないかもしれません(笑)」
うちだりお
1991年生まれ。東京都出身。2010年にデビューし、『仮面ライダードライブ』(2014年、テレビ朝日系)で本格的に女優活動を開始。2018年には『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で荒井ちず役を演じ、「第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の助演女優賞に輝いた。また、2015年からは、『MORE』で専属モデルを務める。2020年7月より公式YouTube『だーりおCHANNEL/内田理央』で動画も配信中
※舞台『星の数ほど星に願いを』は8月27日から9月6日まで、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演予定