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「マギー、脚本書きなよ」 大森南朋・中村獅童がアドバイス
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.07 20:00 最終更新日:2020.09.07 20:00
ジョビジョバは、10年間の活動を経て活動を休止(2017年に再始動)。ちょうど30歳のときだった。ジョビジョバでは脚本・演出も担当していたが、気持ち的には常にプレイヤーだと話す。
「ひとりになってからの最初の仕事が、『アイデン&ティティ』(2003年・東北新社)という映画で、同い年の中村獅童くんと大森南朋くんと共演したんです。
『これから役者としてやってくぞ』って思ったときに出会った2人は、メジャーリーガーみたいにすごかった。僕がやってきたのは、『自分でルールを決めた草野球だった』ってことに気づいてね。『僕にしかできない武器を身につけないと戦えないぞ』と思いました」
そんなときに舞い込んだ仕事が、香取慎吾主演の映画『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(2004年・東宝)の脚本だった。
「ジョビジョバ時代は、6人のなかでうまく書けるのが僕だったというだけで、脚本家という志向は、まったくなかった。
でも、まわりには『マギーは書けるんだから、それが武器だよ』と言われたし、獅童と南朋に話したら『書きなよ、俺も出してよ』っていうノリだった。じゃあ、書いてみるかって。最初は、本当にそんな気持ちだったんです」
その後も、『山田太郎ものがたり』(2007年・TBS系)、『カンナさーん!』(2017年・TBS系)などの連続ドラマや舞台の脚本も担当している。
「いまでも、書くのが好きかと聞かれると、返事に困るんですけど。でもコロナ禍の自粛中に、9月9日から上演する『わたしの耳』の上演台本を書いたんです。仕事がない1~2カ月、台本と向き合って書いている作業は楽しかった。『意外と好きなんだな』と思いました」
だがその後、2カ月ぶりに役者として演じると「やりたいのはこれだ」と再確認する。
「子供のころからイッセー尾形さんやシティボーイズが好きだったので、ジョビジョバでも、おじさんのコントを演じるのが好きだったんですが、いま自分自身が “おじさん” の年になって、若いころには持っていなかった “本物のおじさん” だけが持てる武器を手に入れられたような気がしていて。
演じる役が上司や喫茶店のマスターとかになって、この武器を使うチャンスが増えてくる。どんなおじさんを演じられるか、楽しみなんです」
そんなマギーの特別な一杯は、天下一品のこってり。
「天下一品ファンのあいだでは、『食べたあとのゲップまで美味しい』と言われてるんです(笑)。遠足じゃないけど、『家に帰るまでが天下一品』。食べたあとも楽しめるのが、天下一品のよさなんですよね」
小学校のときに教室をドッと沸かせたときに感じた、あの楽しさ。マギーは、いまもその楽しさを追い求めている。
まぎー
1972年5月12日生まれ 兵庫県出身 明治大学在学中の1993年にコントユニットのジョビジョバを結成。2003年より、俳優、脚本家、演出家としてソロ活動をスタート。連続テレビ小説『スカーレット』(NHK・2019年)、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』シリーズ(フジテレビ系)などで好演。9月9日より新国立劇場・小劇場で上演される『わたしの耳』の上演台本と演出を担当
【SHOP DATA/天下一品 八幡山店】
・住所/東京都杉並区上高井戸1-9-2
・営業時間/11:00~翌3:00
(週刊FLASH 2020年9月8日号)