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Aマッソは悟った…芸人YouTuberは「笑いの壁」を越えるべし!

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.09.05 20:00FLASH編集部

 

Aマッソは悟った…芸人YouTuberは「笑いの壁」を越えるべし!

YouTube「映画予告編企画」撮影現場にて、ホラー作品に恐怖するあまりPCを閉じた加納

 

 AマッソのYouTubeは、どのように作られているのだろうか。7月某日、所属事務所でおこなわれた「【映画】Twitter連携企画!!映画の予告編だけ作ったので本編を観たいものに投票してください」の撮影に密着した。場所は、普通の会議室だ。

 

「顔アップの動画を撮影するときは、カメラの前に専用ライトを置くこともある」というが、この日は設備と呼べるものが、一眼レフのカメラと三脚のみ。構成作家1名がカメラのうしろに立ち、カメラマンとディレクターの役割を務める。

 

 今回の企画内容は、彼女たちが撮影・編集をしたジャンル違いの「映画の予告編動画」を3本紹介し、視聴者投票を呼びかける、というもの。もっとも票を獲得した作品について、本編の撮影をおこなうルールだ。

 

加納「内容をまったく決めず、『なんか、こんなんやろ』と言いながら、映画の予告編を……3つ撮りました! すごいよねー」

 

村上「ありがとうございます! 内容が何もわかってないけど、加納さんが監督ヅラはしてましたね(爆笑)」

 

加納「え、してた? それがサマになってたら、いいんやけどね。……『カーットぉーーーーっ!!!』って、やってた気がする(笑)」

 

村上「けど、何にも内容決まってないのが……」

 

加納「そやねん。これが “Aマッソチームあるある” で、現場で質問が、飛び交う飛び交う(笑)。で、カメラ回してる子も聞いてきよんのよ。『あのー、このシーンって、こういう意味ですよね?』って。……いや、決まってへんっちゅうねん。私ずっと言うてた、『わからん!』って」

 

村上「うちも、『この役は、こういう感情でやったほうがいいん?』って聞いたら、加納が『いや、違うねん。決まってへんねん』って(笑)」

 

 そして、「恋愛もの」「コメディ」「ホラー」の3本が流され、それぞれに解説を加えながら、撮影は20分程度で終了。なお完成動画は、約9分間だった。

 

 

●「ホンマにおもしろいものは逃さない」20~25歳に選んでもらうために

 

 密着当日の撮影こそシンプルだったものの、「映画の予告編を3本撮って、視聴者投票により、本編を撮影する」という今回の全体図をはじめ、Aマッソはかなり手の込んだ企画を作り上げている。

 

「じつは、企画のためにほかのYouTubeチャンネルを市場調査したりは、していないんです。いま一緒にやってくれている作家さんが22~23歳ぐらいなんで、私らが『こうやりたいねんけど』というところに、『若い子は、こういうの見ないですよ』とか、彼らの感覚から学んでます」(加納・以下同)

 

 加納が若い世代に目を向けるのは、理由がある。

 

「『若い世代に当てたい』『10代の中高生に人気が出たい』ということではないです。ただ単純に、『ホンマにおもしろいもんって、20歳~25歳ぐらいの子が絶対キャッチするやろ』という確信があるから、その世代には見てほしいと思ってます。

 

 私らの世代(30代)でいうと、テレビつけたら『M-1』があって、絶対見てたんですよ。そこに『選び取った』という感覚はなかったけど、いまYouTubeだったら選ぶことになっちゃう。だから、『選んでもらいやすくするには、どうするか』という “チューニング” をしています」

 

 その調整をするにあたり、芸人には大きな “壁” が立ちはだかる。

 

「どうしても芸人って、『YouTuberより笑いをわかってます』という頭になってしまうので、そこが難しいですね。

 

 劇場や観覧に来るお客さんって、めっちゃ集中して見てくれてるんですよ。だから、そのミットにボールを投げてるだけでよかった。でもYouTubeは、『こっちにミットを向けてもらう』というところから始まる。

 

 それからYouTubeは、部屋の中で好きなものに囲まれながら、寝ながら見て、オカンもしゃべりかけてきて……という “雑音” が多い環境で見るもの。同じ視聴回数『1』にしても、ちゃんと見てもらえてるかわからない、という厳しさもあります」

 

 新型コロナウイルスの影響もあり、2020年4月からYouTubeでの企画配信を加速させるAマッソ。2人が考える、現在の活動のベースは?

 

「いまは『公式』が活動のベースになりました。私は、YouTubeの可能性の幅を、もっと広げていきたいと思っています。動画編集する人が大変、と聞きつけまして、私も編集作業をやろうかなと。加納も直接の編集作業はしていないんですけど、立ち会って『こうしよう』という相談は、していたので。

 

 チームの人たちからは、『そうすると、みんな助かる。やっと、その気になってくれたんか』って言われました!……でもじつは、編集やろうと思ったのは、確定申告のために最近パソコンを買ったからなんです(笑)」(村上)

 

 対して加納は、意外な答えを口にした。

 

「私のベースは、『ネタ』ですかね。村上はYouTube? ホンマかいな……大体で言ってますね、それ。『ほな、もっと更新せい!』っていう(笑)。

 

 Aマッソって、ネタ担当の私が全部ワンマンにやってる感じに見られるんですけど、じつはYouTubeに限らず、どんな企画もすべて “チーム” でやらしてもらってます。『ホンマにスタッフさんには、恵まれてるな』と思ってて。

 

 それぞれのチームの『人』がとても大切で、いつも『この人と、次なにか新しいことやりたい』と思って、企画を考えています。だから私の本当のベースは、『人』なんです」

 

 次のページでは、Aマッソ本人たちが厳選した公式YouTubeの企画をご紹介する。

 

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