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『プロ野球ニュース』のアイドル「久保恵子」いまは管理薬剤師

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.09.11 16:00FLASH編集部

『プロ野球ニュース』のアイドル「久保恵子」いまは管理薬剤師

 

 お天気キャスターだったとき、カエルの着ぐるみで出演したことがある。以来、ラッキーカラーは緑色だった。そんな「クボケー」こと久保恵子が、いまは白衣に身を包んでいる。

 

 現役女子大生だった1990年代、『FNNおはよう!サンライズ』や『プロ野球ニュース』で活躍した久保恵子。彼女はいま、横浜市内の調剤薬局に管理薬剤師として勤めている。

 

 

「調剤のほか、老健施設2カ所と約50軒のご家庭に、訪問サービスをおこなっています。薬剤も機器も日々進歩してますから、学んで患者さんにフィードバックする。効果が出て、患者さんの病状が改善すると喜んでもらえる。それが、いちばんのやりがいです」 

 

 もちろん、ひと一倍、ウイルス感染対策には敏感だ。

 

「外出する際には、アルコール消毒液が手放せないですね。お店の店頭に置いてあるものは何が入ってるかわかりませんから(笑)、いつもマイボトルを持ち歩いています」

 

 そう言ってショルダーバッグから、愛用の白いボトルを取り出した。

 

「新型コロナウイルスの流行で薬剤師の仕事が変化したことといえば……感染拡大予防のため、慢性疾患で病院に通われている患者さんには、医師が電話で診察して処方箋を出すことが可能になりました。私の勤めている薬局でも、そうした処方箋をたくさん取り扱いました。

 

 あと先日の “騒ぎ” のときは、ほんとうに、うがい薬が店頭からなくなりました。私、吉村知事の記者会見のことを知らなかったんですよ。突然、次から次へと人が押し寄せて、聞いたらそういう会見があったって。あわてて問屋さんに電話しましたが、そのときはもう、問屋さんにも在庫がなくなっていました」

 

お天気キャスターになったころ、上智大学で本誌の取材を受け、「子供のころドラマを観て、本当はお医者さんになりたかったんです」と語った

 

 久保は上智大学3年のときに、「ミスソフィア」に。理工学部化学科に在籍し、バイオ系の研究に打ち込んだ、“リケジョ” のはしりである。その後、薬剤師を目指して明治薬科大学に入学。キャスターやリポーターの仕事を続けながら、平日は学業に専念し、1999年に薬剤師免許を取得した。

 

「大学受験のときと同じくらい、1日10時間以上机に向かってました。こうと決めたら引かない、負けず嫌いなんです」 

 

 芸能活動は続けているが、いまは薬剤師の仕事に軸足を移している。結婚は2006年、夫はバスケットボール日本代表だった北卓也氏(現Bリーグ・川崎ブレイブサンダースGM)だ。

 

「4月に中学生になったひとり娘もバスケットボールをしていて、部に優秀な指導者がいらっしゃる中学校を自分で選んで受験、進学しました。背はもう、私より高いんですよ!」

 

 今後は、「在宅医療にもっと関わりたいし、心理学や薬学も、もっと学びたい」と久保。多忙な日々の疲れを癒やしてくれるのは、家族の存在と、寝る前の1本の缶ビールだ。

 


くぼけいこ
1972年3月19日生まれ 神奈川県出身 上智大学理工学部在学中の1992年、「ミスソフィア」に。1993年に『FNNおはよう!サンライズ』のお天気キャスター、1995年からは『プロ野球ニュース』のキャスターに。現在は、横浜市内の調剤薬局で管理薬剤師

 

写真(現在)&文・高鍬真之

 

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

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