俳優の豊川悦司が、9月11日の映画『ミッドウェイ』公開初日トークイベントで、俳優の道を進んだきっかけを振り返った。
第2次世界大戦中のミッドウェイ海戦を題材にした本作。豊川は、日本海軍の山本五十六を演じた。
「ほとんどの日本人が知っているビッグネーム。自分との類似点を見出せなかったので、オファーが来たときは『なぜ僕のところに、すごい役が来たんだろう』とビックリ。
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これまで偉大な大先輩の方々が演じてきた過去の映画を見て、役とどう対峙したか学べてラッキーでした」
海外で撮影したため、現地で活動する多くの日本人俳優の姿に刺激を受けた。
「海外を拠点に、俳優の仕事をする日本人が多いことに驚きました。夢を持って生活をかけている同業者がいるんだな、と」
また、日本の撮影現場ではお目にかかれないスケール感の大きさも目の当たりに。
「スタジオは大きいし、周りのクルーも多い。トレーラーが与えられて、なんだろうと思ったら控え室。空母や戦艦の一部も実際に作られていて、ボーリングできるんじゃないかと思うくらいデカかった」
そんな豊川にとって、運命を変えたターニングポイントは大学時代、演劇部に入部したことだった。
「役者を始めるきっかけとなったのは、大学の演劇部に誘ってもらったことですね。それまで芝居に興味がなくて、運動系だったんですが、大学の新歓でキャンパスをふらふら歩いてたら、きれいなお姉さんに声かけられて、ついて行ったのが始まり。
お姉さん目当てで練習に参加するにつれて、芝居が好きになったんです。どういうものに出会うのかはわからないものですね」