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Aマッソ、次の布石は映画製作…今明かされる「原点はディズニー」

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.09.19 20:00FLASH編集部

 

Aマッソ、次の布石は映画製作…今明かされる「原点はディズニー」

酒場の恋より、芸人のプライドを選んだ村上

 

 近年のAマッソは、村上の言動のユニークさが注目を集めている。ただ村上本人は、いたって自然体だ。

 

「自粛前は、ひとりで “赤ちょうちん” のお店に飲みに行ってたんですけど、いきつけのお店にいた、おしゃべりが上手いロバに似てる人を男性として好きになっちゃって。

 

 その人、話してて輝いてたんですよね。私は、『えっ、すべらない話めっちゃ押してくるやん! ストックめっちゃあるやん! あかんあかん』って。それでもう、そのお店は行かなくなりました……。

 

 まんまと笑ってしまったし、しゃべりで上に立たれている気になっちゃって、『もう私は芸人として負けたから、嫌や』ってムカついて。恋心よりも、芸人のプライドを選びました(笑)。

 

 たぶんみんな私のことを『Aマッソの村上』とは、気づいてなかったと思います。普段から全然、気づかれないです。このあいだも街で話しかけられたと思ったら、『ボンビーガールに出てた(一般)人ですよね?』って言われて……。

 

『ウソやん』って思いましたけど、『はい、出てました。上京してきたばっかりで……がんばります!』って言いました(笑)。だから私の特技は、一般の方に紛れることです!」(村上)

 

 村上には最近、実感したことがある。

 

「コロナで『頑張る場所、急になくなった』みたいな感覚は、ずっとありました。最近ようやく、お客さんを前にライブができるようになって、『私にとっては、どんな仕事よりもライブが大事だったんやな』って思います。

 

 ライブは、お客さんからレスポンスがあって、すぐに『笑い』という “答え” が出るところが好きですね。私もお客さんに、なんか送ってますし(笑)。でも、お客さんの顔は見ません。笑い声でお客さんの『圧』、感じてます!

 

 もちろん、まだ全席は埋められません。でも、オンラインライブとは手応えが違いました。やっぱりお客さんにウケたときが、一番気持ちいいんです」(同前)

 

 根っからパフォーマーの村上を横に、加納は少し先を見つめている。

 

「コロナでエンタメが変わる、と言われていますが、まだ『心を動かされるもの』は、変わってないと思うんですよ。オンラインライブも、まだ “リアルの焼き増し” ですし、たとえば明日コロナがない世界になったら、『表現者は、みんなオンラインやめるんじゃないかな』と感じてます。

 

 私たちは今、『映像』をベースとした活動をしていきたいんです。8月に撮った映画もそうですし、ほかにも映像を使ったネタや、ロケものの上映会などですね。台本・撮影・製作を、ぜんぶ自分たちのチームでやるのは楽しいですし、ここに可能性を感じています。

 

 漫才やコントも作っていきますが、その枠からはみ出した『まだ世の中で見たことない新しいもの』を探していて、自分たちにしかできないことが『映像』にあると思っているからです。見ている方にも、『Aマッソは次なにしかけてくれるんかな』と、ワクワクしていただきたいですね!

 

 たとえば、すごく初期に公式YouTubeに上げたものですけど、『出ろよ』というコントがあって。これがたぶん初めて、ライブで映像を使ったものです。スタートでありながら、いま私がやりたいことを明確にあらわしています」(加納・以下同)

 

 一時期、“キレ芸” でも話題になった加納の本懐は、じつは「作ること」にある。

 

「もともとボケなのもあって、ツッコミは『お仕事中ぅ!』って感覚です(笑)。もちろんツッコミは好きですけど、『極めたい』と思ったことはないかな……。

 

 ツッコミだけじゃなくて、『演者としての目標』みたいなものが、私にはないんです。作るほうが楽しいし、テレビでもネット配信でも、番組は『作りたいもの』ですね。呼ばれるだけの人になったら寂しいな、と思います。

 

 そんで今は断っ然、映像を作ることが好きです。私は昔から、現場で撮影しているときが一番楽しくて。きっかけは、単独ライブで、自分らで撮った映像を使うようになったことです。2014年~2015年頃から『映像、楽しいな』って言い出して、もう6年ぐらい、ちょこちょこ作ってます」

 

 そして、映像へのこだわりは、加納の半生そのものだ。

 

「大学で映画サークルに入っていて、当時は『将来、脚本を書いたり映像を撮る仕事がしたい』と思っていました。そう思うようになった、きっかけの作品があります。

 

 タイトルを忘れてしまったんですが……ディズニーの本社で映像を作っているところを見に行く、ドキュメンタリー作品があるんです。インク室に入ったり、フィルムが並んでる部屋や声優さんのいるところをレポートしていく、という内容で。

 

 一番印象的だったのは、汽車が線路を走るアニメーションの制作現場。橋にぶつかって汽車がつぶれて壊れるシーンの音を録るのに、録音室でドラム缶みたいなものを並べて、大人4人がかりでひっくり返していて。モノクロ時代の、映像に合わせた音づくりです。

 

 幼き日の私は、『うわ、これ仕事か! 楽しそうやな?!!』と憧れたんですよ(笑)。だから、自分で表現をするようになった今でもずっと、『裏方思考』みたいなものを持ち続けているんでしょうね」

 

えーまっそ
小学校からの幼馴染同士で、2010年に結成。大阪のお笑いスクールを経て、同年4月にデビュー。2020年9月25日・26日に1年ぶり7回めの単独ライブ「モノッソ・カーカー」を開催予定。ライブ公演ぶんのチケットは即日完売。さらに、YouTube『Aマッソ公式チャンネル』で企画動画を配信中! マネージャーによる公式ツイッターは(@amasso_official)、インスタグラムは(@a.a.a.masso)

 

●かのう 1989年2月生まれ 大阪府出身 ツッコミ&ネタ作り担当 趣味は読書とジョギング 『webちくま』でエッセイ「何言うてんねん」を連載中
●むらかみ 1988年6月生まれ 大阪府出身 ボケ担当 趣味は飲酒 最近買ったパソコンで、動画編集に奮闘中

 

※10月10日に、ライブ映像に特典映像を盛り込んだ「【配信版】Aマッソ第7回単独ライブ『モノッソ・カーカー:凱』」が有料配信スタート! チケットは10月13日20時まで、ローチケ LIVE STREAMING、ZAIKOで発売中

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