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米倉涼子らが続々退社…「事務所独立前のCM」ギャラの取り分は?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.26 06:00 最終更新日:2020.09.26 06:00
2020年の芸能界で、“独立・退社ブーム” が起きている。ここ数年、多くのタレントが退所してきたジャニーズ事務所からは、2020年にも元SMAPの中居正広(48)、元NEWSの手越祐也(33)らが退所した。ほかでも、スターダストプロモーションから柴咲コウ(39)が、スペースクラフトから栗山千明(35)が独立している。
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なかでも一大事が起きているのは、大手芸能事務所・オスカープロモーションだ。2019年12月31日付で退社した女優の忽那汐里(27)をはじめ、岡田結実(20)、堀田茜(27)ら多数の若手女優が退社。そして2020年3月31日には、看板女優だった米倉涼子(45)も退社して、個人事務所「デサフィオ」を立ち上げた。
米倉は配信大手「Netflix」のオリジナルドラマ『新聞記者』(2021年配信予定)で主演を務めることが発表されるなど、順調に独立後のスタートを切っている。
「ほかにも、インパクトがある『高すぎるっ』という叫び声が印象的な、楽天モバイルのCMが新たに始まりました。以前から斎藤工さんと共演している興和のCMも、新たに制作されたものが2020年4月から放送されていて、独立にともなって一新された印象です。
しかしその一方で、2017年ごろから放送されている同じ興和の商品『キューピーコーワゴールドα-プラス』のCMは、今も内容が変わらないままで放送されていて、『あれっ?』と思いましたね。
というのも、柴咲コウさんが出演している『ブレスラボ』(第一三共ヘルスケア)のCMが独立後に新作に切り替わったように、通常は出演タレントの移籍や独立にともなってCMが作り変えられたり、内容がリセットされることが多いんです」(芸能記者)
岡田結実が出演する「完熟トマトのハヤシライスソース」(ハウス食品)のCMも、2019年から放送されているものが、2020年8月に新バージョンが作られるまで、そのまま流れていた。
こうした独立前から続く仕事について考えると、出演しているのはタレント本人でも、その仕事を “取ってきた” のは、前の事務所だ。この場合、CM出演に支払われるギャラの取りぶんは、どうなるのだろうか。芸能事務所幹部が解説してくれた。
「女優が独立前に出演していたCMが、独立後もそのまま放送される場合は、ギャラは前の事務所にも入ります。それはもちろん『(独立前に)事務所が取ってきた仕事』だからです。
取り分については、事務所ごとに違うと思います。折半がふつうですが、前の事務所が7~8割を取ることも多いですね。CM出演は1年契約が多いですが、独立後に新作CMを作って放送するぶんについては、女優側に満額が入るケースが多いです」
CMは “企業の顔” でもあるため、出演者のイメージは何より重要だ。独立前からのCMについて、前の事務所がギャラを受け取ることが多いのは前述のとおりだが、もし独立後のタレントが不祥事を起こしてしまったら、独立前からのCMについて、前の事務所も違約金を負担することになるのだろうか。
「本来はタレント側が責任を負うべきですが、独立前から契約が続いている以上、前の事務所も黙っているわけにはいかないでしょう。違約金の半額、ときには全額の補償をしたケースもあります」(同前)
冷や汗をかきながら、巣立ったタレントの動向を見ている事務所も、多いのかもしれない。