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差し入れは約100種類…竹内結子さんが愛した「特別なカレーパン」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.02 17:28 最終更新日:2020.10.02 17:29
「彼女ほどの酒豪は見たことがありません。いくら飲んでも顔色が変わらないんですから」
9月27日、自宅マンションで急死した女優の竹内結子さん(享年40)。彼女と酒席をともにしたテレビ局のプロデューサーは、そう懐かしむ。
「お酒の飲みっぷりも豪快でしたが、一緒にいた人たちの話を聞いては、笑い転げていましたね。明るい飲み方だったのが印象的でした。
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私もお酒には自信があったので、『どっちが強いか飲み比べをしよう』なんてことになったのですが、私は帰り際に玄関口で腰が抜けてしまいました。それを見て竹内さんは、また笑い転げていました」(同前)
酔いが回ったプロデューサーを周囲が介抱しているあいだに、竹内さんはみずからタクシーを捕まえようと、小走りで表通りに向かったという。
「タクシーに乗る際に、『ちゃんとお水を飲んでくださいね』と、わざわざペットボトルを手渡してくれたんです。酔ったオヤジにここまで気遣いしてくれるんだと、感心したのを覚えています」(同前)
彼女は芸能関係者のあいだでも、気遣いが細やかだと有名だった。芸能事務所関係者が語る。
「人をあっと驚かせたり喜ぶ顔を見るのが、何より好きな人でした。親しいスタッフの記念日には贈り物を欠かさず、ドラマの現場でも “業界一” と言われるぐらい、差し入れ品の種類は豊富でしたね」(芸能事務所関係者)
彼女を一躍スターダムにのし上げたのは、1999年に放送されたNHK朝ドラ『あすか』だったが、人気を揺るぎないものにしたのが、2002年、主演に抜擢されたドラマ『ランチの女王』(フジテレビ系)だった。
同作は、洋食店を舞台とした心温まるホーム・ラブコメディで、平均視聴率19.1%というヒット作になった。その成功の裏で学んだのが、“座長” としての立ち振る舞い。関係者をいたわり、さらに頑張ってもらうために、彼女が取った戦略が、「徹底した差し入れ作戦」だったという。
「主演といっても、まだ若かった竹内さんのギャラは、そこまで高くなかったはずです。でも、彼女がキャスティングされた現場には毎日、量も質も群を抜く差し入れの品物が用意されていました。
しかも竹内さんは、差し入れ品を100種類近くリストアップしていて、そのなかから共演者の好みなどを聞いて、日替わりで選んでいたそうです。周囲のスタッフはドラマのタイトルに引っかけて、彼女のことを『差し入れの女王』と呼んでいました」(テレビ局関係者)
彼女は差し入れに必ずひと工夫していたという。生前、本人がよく通っていた目黒区内のフレンチレストランには、「シメのカレー」というメニューがある。
「メイン料理が3000円前後、ほかのアラカルトメニューが1500円前後という、ビストロ形式のお店です。ワインの数も多く、竹内さんはよく通っていました。
ここは、野菜をたっぷり煮込んだカレーが評判で、飲みのシメに頼む人が多いため、今では『シメのカレー』として定番メニューになっています。
また、パウンドケーキなどのお菓子も作っていたため、竹内さんが『カレーと併せてカレーパンにできない?』と、シェフにお願いして、特別に作ってもらったそうです。それ以降、同店のカレーパンは、彼女の “とっておきの差し入れ品” になっていました」(芸能事務所関係者)
“差し入れ女王” の、早すぎる死−−。9月30日、家族葬が都内で営まれ、夫で俳優の中林大樹さん(35)や長男(14)らが、最後の別れを惜しんだ。