郷ひろみが10月9日放送の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)で、芸能界の父であるジャニー喜多川さんについて語った。
再現ドラマで郷とジャニーさんとの出会いが紹介された。母が勝手に映画のオーディションに応募し、その当日、怖気づいた郷は母にビンタされ、手形をつけたまま参加するが不合格。その帰り道、声をかけてきたのがジャニーさんだった。
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2週間後、「遊びに来ない?」と誘われてNHKへ連れていかれた郷は、翌年の大河ドラマ出演が決定した。そのまま、北海道へ連れて行かれ、フォーリーブスのコンサートを見学し、会場でデビューが発表された。郷は一躍スターとなるが、デビューから3年で現在の事務所に移籍した。
郷は「郷ひろみの生みの親がジャニー喜多川っていう、それはもう間違いないと思います。ジャニーさんは父親のように厳しかった」と語る。
郷は移籍について「ジャニー喜多川という人に愛情もって育てられていて、今度は本当に次のステップに向かうときなんだろうな。僕はもっとやればできるのかもしれないな」とコメント。「ある意味、ジャニーさんの目の届くところで僕が成長していくよりも、違うところで自分自身を成長していかなければいけないのかなって」と振り返った。
その後、郷とジャニーさんはほとんど会うことはなく、現場であいさつする程度だった。だが、6年前の『NHK紅白歌合戦』のリハーサルで、中居正広から「ジャニーさんに一本電話してもらって、ひろみさんの声を直接聞かせてあげてくれませんか?」とお願いされたといいう。
中居は何年間もじっくり話していなかった2人に「『元気?』って(連絡して)していただきたいなと思って」と郷にジャニーさんの連絡先を伝えた意図を説明する。
郷はニューヨークからジャニーさんに連絡したが、「残念ながらつながらなかったですね。2回か3回は電話したかな」と話ができなかったことを涙ながらに告白。「僕にとっても忘れられない存在はジャニー喜多川なんですけど、同じようにきっと僕のことは(ジャニーさんにとっても)ずっと忘れられないだろうなとは思った」と語った。
電話がつながっていたら、何を伝えたかった聞かれると、「やっぱり、『ありがとう』の一言しかないなって思いますよね。僕が今日、ここにこうしていられるのはジャニー喜多川のおかげ」と本音を述べていた。
郷の中でジャニーさんの存在は計り知れないほど大きいのだ。