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小宮山雄飛「生き方までロックにしない」音楽もグルメも自然体
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.25 16:00 最終更新日:2020.10.25 16:00
ミュージシャンとして、すでにベテランといえる域に達しているが、「バンド結成以来、今がいちばん新鮮な時期」だと小宮山は言う。
「コロナで2020年に予定していたライブは中止になってしまったのですが、相方のワタナベイビーとは、毎週1回会ってリハーサルをしてます(笑)。ライブやレコーディングの予定もないのに、『今だからこそ』と、2人で中学生みたいに練習してるんです。
長年のバンド活動のなかでは、数カ月会わない時期もありましたが、こんなこと結成以来、一度もなかったので、本当に不思議な感じです。その成果を、2021年にはライブや楽曲で皆さんにお届けしたいですね」
コロナ禍の2020年、女優・森七菜がホフディランのデビュー曲『スマイル』を、オロナミンCのCMでカバーして話題になった。ホフディランは今回、この楽曲の配信にあたって、プロデュースを担当した。
「とんでもないことが起きても笑っていよう」というメッセージを贈る歌詞が、コロナ禍で疲れた心に沁みる。
「当時は、『笑う』ことへの皮肉もこめたような歌だったのですが、森さんにカバーしていただき、2020年の日本に少しでも笑顔や勇気を与えられる曲になっているとしたら、素直に嬉しいですね」
『スマイル』ブームは、小宮山の周囲でも起きているという。
「小学3年生の息子がいるのですが、この秋の運動会のダンス曲が『スマイル』なんですよ。明るく元気が出る曲ということで偶然選ばれたそうですが、自分のデビュー曲で我が子たちが踊る姿は、感慨深いものがありましたね」
今後も変わらず、「音楽もグルメも何もかも、自然体で自由に楽しみたい」と小宮山。
「ロックバンドの人って、ステージや曲のイメージを大切にして、日常生活でもそれを通す人がいますが、僕は違って、全部、自然でいいと思ってるんです。
ライブやメディアではすごくロックなイメージの人が、楽屋では誰もがするような雑談をして、ライブ後は電車に乗って家に帰り、家族と一緒に食事をとる。そんな普通の生活をすればいいんじゃないかと思うタイプなので、今のように音楽やグルメに向き合えているのだと思います。
最近はディズニー好きというのをそのまま出していて、ふだんの仕事でもミッキーマウスのTシャツとかを着ていくくらいになってますし(笑)。自分で作る音楽も、年々なんでもありという感じになってきてますね」
ソルロンタンに残りのキムチの汁をすべて流し込み、自由に、美味しそうに平らげた。
こみやまゆうひ
1973年8月14日生まれ 東京都出身 1996年、ワタナベイビーとともに「ホフディラン」としてメジャーデビュー。バンドでは、ボーカル・キーボード担当。ポップス、ロック、フォーク、テクノなど、さまざまな音楽性を含む楽曲で人気を集め、ソロアーティストとしても活動。カレー、飲み屋などに精通し、多数のグルメ本の執筆も手がける。テレビ、ラジオ、雑誌などで現在10本以上のレギュラー・連載を持つ
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(週刊FLASH 2020年10月20日号)