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元SKE48 矢方美紀の乳がん体験「乳房の再建手術」しない理由は

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.08 16:00 最終更新日:2020.11.08 16:00

元SKE48 矢方美紀の乳がん体験「乳房の再建手術」しない理由は

 

「入院中は、いろいろなアニメを見て過ごしました。特にパワーをもらったのが、『キルラキル』っていうバトル系の作品で。熱いドラマが詰まっていて、敵も味方もどんなにボロボロになっても立ち向かっていく姿がかっこよくて、私も頑張らなきゃって思えたんです。病院ではどうしても落ち込みがちでしたけど、ギャグの部分でクスッと笑えたのもありがたかったです。

 

 あとは、『宇宙よりも遠い場所』っていう作品も。行方不明になった母親を探すため、南極を目指す女子高生たちのお話なんです。周りから何度も『高校生が南極に行けるわけない、あきらめろ』って言われても、困難に向かっていく主人公たちの姿に、ボロボロ泣いてしまいました」

 

 手術から10日後には退院し、翌週にはラジオの収録にかけつけた。矢方は、治療と自身の仕事を両立させている。厳しい治療が続くなか、仕事を休むという選択肢はなかったのだろうか。

 

「本当は退院した日に仕事に復帰しようと思ったんですけど、事務所から『それはさすがにやめよう』と言われ(笑)、1週間後に仕事を再開しました。

 

 当時、仕事を休むことは考えられませんでした。25歳でアイドルをやめたときですら、次のステップアップには遅いと思ったのに、病気でさらに後れを取ったら、皆に追いつけなくなる。いま立ち止まったら、芸能界をやめなきゃいけないっていう不安がすごく強かったんです。

 

 親に負担をかけたくない気持ちもありました。なるべく自分で働いたお給料で生活していきたい。どうしても出費はかさんでくるので、仕事がゼロだった場合、お金の悩みが多くなっちゃうなと思って。先生にも『仕事は続けていいですよ』と言ってもらいましたし」

 

 気持ちはどこまでも前向き。しかし、手術後の痛みにはどうしても苦しめられた。

 

「体はもう、常にひどい筋肉痛って感じです。胸の切った部分は痛いし、左の腕も最初は上がりませんでした。

 

 ただ、痛みは覚悟していたほどではなくて。手術前は『術後に目を開けたら、痛みで死ぬんじゃないかなあ』とか思ってたんですよ。 でも、痛みレベルが10あるとしたら3ぐらいだったんです。目が覚めたとき、『これなら仕事ができるかも』って、ちょっとホッとしたのを覚えています」

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