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『麒麟がくる』現場余話――堺正章が起ち上げた「架空人物の会」で門脇麦、岡村隆史と役者談義
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.11 21:10 最終更新日:2020.11.11 21:10
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、いよいよ佳境に入り、謎多き前半生から歴史舞台に躍り出た明智光秀を描き出している。光秀が世に飛び出すきっかけを作った将軍・足利義昭を演じているのが、滝藤賢一(44)だ。
滝藤は、撮影中の待機時間が長いことに暇を持て余してか、共演者とおしゃべりに興じている。
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「滝藤さんの口癖は、『ギャラいくらなの?』(笑)。“役者同士でギャラの話はご法度” というのが撮影現場でのエチケットですが、苦労人でハッタリやごまかしがない滝藤さんだから許されるのか、現場は『また、始まったよ!」と和んでいます」(NHK関係者)
そして、実在しない架空の医師・望月東庵役で出演しているのが堺正章(74)。
「撮影現場では、同じく “創作キャラ” を演じる門脇麦さんや岡村隆史さんに、『我々は、いつだって消えてなくなっちゃう役なんだから頑張って爪痕残さないとダメですよ』と、いつも口酸っぱく教えを授けています」(前出・関係者)
堺はさらに、「架空人物の会」と銘打った食事会を、定期的に催していたという。
「会計は堺さんがすべて払っているそうですが、『次は麦ちゃんの番だからね』と、幹事を指名するんです。幹事は、堺さんのお気に召すお店を調べるのに必死です(笑)。
ただ、コロナになってからは食事会は自粛され、代わりにLINEグループを作って、情報交換しているそうですよ」(前出・関係者)
また、11月8日放送の回「逃げよ信長」では、明智光秀役の長谷川博己(43)が信長役の染谷将太(28)に蹴り飛ばされるシーンが、「衝撃的」とネットをざわつかせた。
浅井長政の裏切りに放心状態になっている信長に、光秀が「お逃げくだされ」と懇願。「逃げることなどできぬ」と部屋を出ていこうとする信長に、すがる光秀を足蹴にするシーンが、それだ。演出担当者が舞台裏を語る。
「最初、僕は長谷川さんに『土下座してお願いしてほしい』と伝えましたが、『信長の苛烈さを全面に出したほうがいいのでは?』と言って、蹴り飛ばすアイデアを提案してくれたんです。
染谷さんも、『信長の狼狽ぶりも伝わる』と賛成してくれたので、リハーサルで試したところ、ものすごく素晴らしいシーンだと、本番でも採用したんです」
さらに、このシーンには隠れた逸話が……。
「お互いに10kg以上ある甲冑を身にまとっています。蹴り飛ばすほうも、蹴り飛ばされるほうも大変で、一歩間違えば大怪我をするかもしれない。
現場がピリピリムードのなか、長谷川さんが染谷さんに『信長様、遠慮なさらず蹴ってください』と、芝居仕立ててアドバイスしたんです。そのひと言で染谷さんの緊張も解け、相当な集中力で撮影に臨むことができたんだと思います。2人の演技を超えた役者の魂を見た気がします」
終幕に向けて、さらに加速していく『麒麟がくる』。役者たちの逸話に思いを馳せながら、刮目して見るべし!