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日清パワーステーション復活…西川貴教「最初のステージに立てて光栄」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.25 16:00 最終更新日:2020.11.25 16:00
東京・新宿の伝説的ライブハウス『NISSIN POWER STATION』が、11月21日、装いも新たにスマートフォンやPCの配信に特化したライブハウス『日清食品 POWER STATION [REBOOT]』として復活を遂げた。
NISSIN POWER STATIONは1988年から1998年にかけて新宿にあったライブハウス。これまでに、Mr.Children、井上陽水、小田和正、JUDY AND MARY、スピッツ、忌野清志郎など、多数の著名アーティストたちがステージに立ってきた伝説的なライブハウスのひとつだ。
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このたび、22年ぶりに再開されたPOWER STATION REBOOTは、立地こそこれまでと同じ日清食品本社の地下だが、その形態は「REBOOT」の名にたがわず、まったく新しいものとなっている。
以前のPOWER STATIONは、地下2階フロアがライブステージとスタンディング客席、地下1階に椅子席、食事もとれるテーブル席などが配置された、カジュアル感とラグジュアリー感が同居する「都会のライブハウス」として人気だった。
今回、新しくなったPOWER STATIONは「ライブ配信に特化したライブハウス」というコンセプトで、会場のレイアウト自体が大きく変化している。
地下2階の段差のあったステージが撤去され、フロアの半分以上のスペースに新たなステージを設置。残りのスペースにはライブ機材、配信用のシステムなどを配置。地下1階には多数のステージ照明が設置され、全2フロアのライブハウス全体が巨大な配信スタジオへと姿を変えている。
このライブハウスのステージ最大の特徴は、新たなステージの後面全体と床面に設置された透過型LDEバックパネルとLEDフロアパネル。これらのパネルにより、演奏するアーティストの周囲だけでなく、床にもさまざまな映像をリアルタイムで表示し、これまでのライブハウスでは実現できなかったような演出を見せてくれる。
「昨今のニューノーマルを迎えた時代背景を反映し、新しいライブ体験の提供を目指しました。このライブハウスのためにオリジナルのプラットフォームを開発し、ライブ中にチャットシステムと連動した視聴者コメントなどをLEDパネルに表示します。
単なるライブ配信でなく、視聴者の参加感やアーティストとの一体感を増して、次元や時空の常識を超えるような体験を提供できたらと考えております」(日清食品 宣伝部)
参加感という意味で、配信ならではのシステムもある。
「プレミアムチケットを購入すると付いてくる、チャット送信時オプションの『ウルトラチアー』を使用すれば、たとえばアーティストカラーのサイリウムを振っているかのような応援も可能となります」(同)
初日のこけら落としライブには西川貴教が登場した。西川はバンド『Luis-Mary』で活動時の1990年、このステージに立った経験があるという。
「20歳のときにこのステージで演奏しました。僕らには憧れの場所で、『POWER STATIONを満員にして、次は渋谷公会堂でライブとなると、メジャーから声がかかる』みたいな、登竜門的なライブハウスでしたね」
配信に特化した新しいPOWER STATIONには、どのような印象をもったのだろうか。
「今年はコロナ禍で、いろいろエンタメ業界が苦労しています。どのようにエンタメで自身の思いを届けたらいいか、みなさん葛藤していた最中で、そういう想いを支えてくれる場所ができたのは感慨深いし、そこに最初に立てるのは光栄です。
お客さんと一緒にひとつの空間を作っていくのがライブだという気持ちがありますので、ライブ配信がライブのスタンダードになっていくとは思っていないのですが、選択肢のひとつとしてこういった新しいライブハウスが定着していくのはいいことですね。
会場のキャパシティやスケジュールのタイミングを選ばずにお客さんがライブを楽しむ機会が増えてくるという点では、非常に素晴らしいと思います」
今後もJAM Project、KIZUNA AI、大原櫻子など、さまざまなアーティストの出演が予定されてるという。コロナで気軽に音楽ライブを開催できない、楽しみにくいという状況下、アーティスト、ファンの双方にとっても貴重な場となっていくかもしれない。
●日清食品 POWER STATION [REBOOT]
各ライブ一般チケットは税込3300円、プレミアムチケット税込6600円(投げ銭料金含む)※ライブにより価格は変更となる場合もあり