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ダンディ坂野の変えない美学 人生は「ゲッツ!」とともに
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.28 06:00 最終更新日:2020.11.28 06:00
韓流ファンに人気の東京・新大久保。ひときわ賑わいを見せているのが、グッズショップやファストフード店などが集まる「イケメン通り」。この通りにダンディ坂野お気に入りの韓国料理店「カントンの思い出 新大久保店」がある。
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「最初にお邪魔したのは、10年くらい前です。奥さんと韓流スターのコンサートを観た帰りにブラブラ歩いていたら、店内に、某韓国ドラマに出てくるドラム缶テーブルが見えたんです。『いい雰囲気だね』と盛り上がり、寄らせてもらいました。
今日オーダーしたチゲは、具がいっぱいで、ラーメンも入っているんです。美味しくて温まりますよ。皆さんも、熱々のうちに食べましょう。ゲッツ!」
以来、坂野夫妻は新大久保に来ると、この店で韓国料理に舌鼓を打つという。
「韓流ファンになった、きっかけですか? 奥さんの影響です。奥さんが韓流ドラマのファンで、僕も触発されて歴史もののドラマを観るようになりました。
初めて観たのは『宮廷女官チャングムの誓い』。史実とは違う部分もあるようですが、ドラマチックな展開で、作り込みもしっかりしていてハマりました。だけど韓国ドラマは大作が多いから、観るのに時間がかかって大変です」
坂野にとって「韓国」「韓国料理」は、ブレイク前から支えてくれた妻との“絆”を深めるキーワードなのだ。
「トシちゃん(田原俊彦)のようなアイドルになりたい」と壮大な夢を抱いていた坂野だが、25歳のときに受けたのは大手プロダクション・人力舎が主催したお笑い芸人発掘オーディションだった。
「年齢的にアイドルになるのは難しかったのと、テレビ番組でウッチャンナンチャンさんやとんねるずさんが、アイドルと共演しているのを見て『お笑い芸人、カッコいいな』と思って受けました。
しかしオーディションといってもフタを開けてみたら33人受けて32人が合格。落ちた1人は、素行不良だったと聞いています(笑)。合格者には『東京03』の飯塚(悟志)もいました。養成所でコンビも組みましたが、成績はイマイチ。卒業後も人力舎さんや、ほかのプロダクションに所属できませんでした。
『芸人になるのはあきらめようかな』と思い、養成所の講師だったブッチャーブラザーズさんに相談したんです。人間、当てがないときは、当てがありそうなところに行くもんです。
ぶっちゃあさんは、『決めたなら張り切ってやりなさい。自信がないと、自信のなさが出てしまいます。おもしろくなくても“さあ、私の芸はどうですか”とやるんです。お金をもらって芸をするんですから』と声高らかに言って、私を付き人にしてくれました」
その後、ぶっちゃあが所属するサンミュージックプロダクションに、お笑い部門が誕生。坂野も所属することになり、徐々にテレビ出演が増えていった。そして、坂野の名前を全国区にした「マツモトキヨシ」のCM出演が決定。
「後輩に『さくらんぼブービー』というコンビがいたんですが、彼らがマツモトキヨシさんのポイントカードのCMに出演していたんです。
次のキャスティングをするとき、ライブで私を見たことがあるスタッフさんが、『ダンディで、いいんじゃないですか』と推薦してくださったそうです。だから、あのCMは後輩のおかげ。僕は、どこまでも他力本願なんです(笑)」
坂野の持ちネタ、「ゲッツ!」の認知度も急上昇した。
「CMで『ゲッツ!』をやったら子供の食いつきがよくて、そこからお父さんやお母さんたちに知っていただけました。今でも『あ、ゲッツの人だ』って言われるのは嬉しいですね」