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水島新司が引退…石毛宏典が語る「“野球狂”伝説」始球式での真剣勝負
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.19 06:00 最終更新日:2020.12.19 06:00
2020年12月1日、漫画家・水島新司先生が引退。数々の人気野球漫画を描き続けてきた水島先生は、野球を愛するあまり、数々の伝説を打ち立てていた――。水島作品にも登場した石毛宏典氏が、エピソードを語る。
「パ・リーグは人気面で、ずっとセ・リーグの後塵を拝していましたが、水島先生が作品でパ・リーグのチームや選手を主人公にして盛り上げてくださいました。僕もパ・リーグの一員として、とても嬉しかった思いがあります」
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水島先生は、選手から技術面の話をよく聞いていたという。「聞いたことを、作品に反映させていたのではないでしょうか」と石毛氏。
「じつは僕と水島先生は、グラウンドで『対決』をしたことがあるんです。まだパ・リーグが、前期と後期の2ステージ制だったころ、新潟の球場で試合がありました。そのとき、水島先生が始球式をされたんです。
一番バッターだった僕が対決したんですけど、試合前に先生が『よし、真剣勝負をするぞ』とおっしゃったので、僕も先生の言葉どおり、真剣にバットを振りました。そうしたらセンター前ヒット。空振りがお約束の始球式では珍しいですよね(笑)。
現役を引退してからも、先生とは交流を持たせていただき、確か神宮球場だったと記憶していますが、先生の草野球チームの試合にも参加させていただきました」
現在、石毛氏が常務理事を務める「日本プロ野球OBクラブ」の運営にも尽力した水島先生。
「以前は、先生にも理事に就いていただきました。そのとき、イメージキャラクターの『9ちゃん』を考案して描いていただきました。
なんで漫画家引退なんでしょうね。残念だなあ。もっと先生の作品を読みたかったけど、ずっとパ・リーグのためにご尽力いただいて、感謝の言葉しか思い浮かばないですね。お世話になりました」
写真・時事通信
いしげひろみち
1955年9月22日生まれ 千葉県出身 駒沢大学、プリンスホテルを経て1981年西武入団。1994年オフに福岡ダイエーホークス移籍。引退後は福岡ダイエー二軍監督、オリックスブルーウェーブ監督を歴任した