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戸田恵梨香、会見に秘められた「マスコミへの壮大な挑戦状」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.26 14:12 最終更新日:2020.12.26 14:12
女優の戸田恵梨香が、12月17日、都内でおこなわれた「2020 美的ベストコスメ大賞 発表・贈賞式」に出席し、読者1万5048人の投票による「美的ベストビューティーウーマン」に選ばれた。
この日の戸田は結婚発表後、初の公の場となり、何を話すのかが期待された。しかし、囲みのインタビュー時間は設けられていない。こういう場合マスコミは、式典を終えた戸田の退場時に “声かけ” といって「おめでとうございます」とか、「お幸せですか?」などと声をかけ、戸田が一言答えてくれることに全力を尽くす。だが、主催者側からは「今日は『おめでとうございます』の声かけもやめてください」とアナウンスがある。
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なぜダメなのか理由を聞くと、「贈賞式には一般の方々が出席されています。式典以外のことは迷惑がかかりますので」という答え。こじんまりとした会場で声かけすれば、マスコミに慣れていない人は何事と思ってしまうのはあり得る。同時に、戸田の退場する距離が2メートルもないとあっては、声かけは混乱を招く。
おめでたいことをここまでダメ出しするのは、戸田サイドの強い要請があるのだろうと予測はできる。混乱を避けるため、声かけはあきらめた。
しかし、翌朝になって今回の松坂桃李との結婚に至るまでの経緯、その発表、この贈賞式と、一連の動きは用意周到に練られた「壮大な挑戦」だったのかと気づかされた。
司会者に呼び込まれた戸田は、ウェディングドレスを思わせるような純白の装いで登場した。あふれんばかりの笑顔と幸せオーラに包まれている。トロフィーを渡す編集長も「本当におめでとうございます。撮影のときもお美しいと思っておりましたが、今日は本当に幸せオーラが弾けるようでお美しい!」とうわずった声で、お祝いの言葉をかける。
司会者から「今年はどんな年でしたか?」と聞かれた戸田は、「世の中が目まぐるしく変化していくなかで、私自身も変化・進化したいといつも思っていることですが、より強く変化・進化していきたいと思った年でした」とちょっぴり結婚を思わせるような表現。
“おうち時間” の過ごし方については、「映画を見たり、健康にまつわる本を読んだり勉強をする時間でした」と振り返った。さらに来年の目標は「よりいっそう健康に気をつけていきたい。今は解毒というのを一番大事にしているので、腸内環境を整えるということを、来年はしっかりできたらいいなと思います」と贈賞式にあう言葉でまとめた。
結婚に関する直接的なコメントがなかったのは、男性である松坂より先に、女性側がコメントしたくない、シャシャリ出たくない、ということなのだろうと感じた。つまり、戸田は男性を立て、内助の功を発揮したということ。戸田の幸せオーラが、そう語っている気がした。
しかし、贈賞式終了後から事態は一変した。
ただちに戸田はインスタグラムに『毎日お祝いのメッセージをありがとうございます。本日は#美的ベストビューティーウーマンの授賞式でした』と、純白の衣装の写真とともにアップした。贈賞式の控え室で撮られたと思われる写真の笑顔は、満足感でいっぱいのように見える。
翌朝、松坂の明治生命のテレビ新CM「エピローグ・レター 夫から妻へ編」がオンエアされることが新聞に出た。松坂と戸田の記事はほぼ同程度の割合で掲載されている。もしも戸田が贈賞式で一言話せば、翌日の記事のバランスは、当然のことながら戸田の方が大きく報じられてしまう。
双方の事務所はそれを避けたかったはず。戸田は「コメントしたくない」「シャシャリ出たくない」ではなくて、「コメントできない」「シャシャリ出られない」が正解だったのだろう。
そうなのだ。2年前から同じマンション内に住み、マスコミにバレないよう配慮し、突然の結婚発表、そしてこの日の新聞掲載までが、マスコミ対策の壮大な挑戦だったのだ。お見事、としか言いようがない。おそらくだが、この挑戦は、カムフラージュのために同じマンションに住む恋人たちとマスコミの、熾烈な攻防戦の幕開けとなる。(取材・文/芸能レポーター川内天子)