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M-1決勝にも3組!「千鳥」ら岡山出身芸人の活躍に県知事が大喜び
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.29 11:00 最終更新日:2020.12.29 13:02
結成13年目の「マヂカルラブリー」の優勝で幕を閉じた「M-1グランプリ2020」(テレビ朝日系)。3年前の同決勝からの因縁があった審査員・上沼恵美子と野田クリスタルの和解や、M-1史上最年長で初ファイナリストとなった長谷川雅紀(49)と渡辺隆(42)のコンビ「錦鯉」の奮闘など、2020年も数々のドラマを生んだ大会となった。
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だが、まったく別の次元で、一部で話題になっていたことがある。決勝に進出した10組20人の中に岡山県出身者が、コンビで3組、合計4人もいたのだ。
まず、「東京ホテイソン」のツッコミ担当・たけるは、高梁市出身。また、「ウエストランド」の河本太と井口浩之は県立津山商業高校の同級生だ。そして、最終ラウンドまで進んだ「見取り図」のボケ担当・リリーは、和気郡和気町出身である。
ネット上では、岡山県民が同郷の芸人へ応援メッセージを多数送っていたが、同県の伊原木隆太知事(54)も着目していたという。
「岡山県出身者が4人いることは知っていました。とても嬉しく、ワクワクしていましたよ。決勝戦前には、3組にぜひグランプリを取っていただきたいと思い、応援の気持ちを込めて、メッセージと岡山特産『きびだんご』を贈りました。
今は新型コロナウイルス感染症により、様々な地域、多くの人が影響を受けています。こんなときだからこそ、笑顔を忘れないことが大切だと思いますし、漫才で日本を元気にしてもらいたいと願っていました」
M-1決勝戦は「家族で観た」という県知事は、岡山県勢のネタをどう見たのか?
「3組とも、とても面白かったですし、今後の飛躍が期待できる漫才でした。県知事として贔屓目に見ているのかもしれませんが、3組とも、グランプリを取ってもおかしくなかったと思っています」
じつは、岡山県は近年、「千鳥」やブルゾンちえみ(現・藤原史織)を筆頭に、人気芸人を多数輩出している。岡山から、お笑い芸人が続々と誕生するのは、なぜなのだろうか? 知事にその理由を聞いてみると、「お笑いのことは、あまり詳しくないので……」と謙遜しながらも、こう分析してくれた。
「岡山県は大阪府に近く、『吉本新喜劇』など、関西のお笑い番組も放送されているため、小さい頃からそれらを見て育ち、お笑いが身近という感覚はあります。
これまで岡山県は、兵庫県(神戸市)と広島県(広島市)に挟まれていて、どこか “おとなしい” イメージがありましたが、ここにきて千鳥のお2人や、ブルゾンちえみさんの大活躍の影響でしょうか、何か勢いがついた感じというか、『挑戦してみよう!』というムードが出てきたように感じています。
また、岡山県は古代から水陸の交通の要で、岡山県人の気質として、『機を見るに敏』なところがあると言われています。世の中の風向きや、人の動きを、正しく、早めに捉えるのが得意なのかもしれません。知的好奇心が旺盛だとも言われます。そういったことも、関係しているのかもしれません」
岡山県出身の芸人と、県が組んだ企画もいくつか実現しているという。
「『千鳥』のお二人には、『おかやま晴れの国大使』を務めていただき、これまで、様々な県のPRに協力してもらっています。今回のM-1でいうと、『東京ホテイソン』のお二人には、2019年、岡山県のアンテナショップを紹介する番組や特産デニムのPR動画に出演いただきました。
この2組とは、私も動画やイベントで共演していますが、どんな場面でも笑いに変える才能と実力に驚かされました。この2組に限らず、岡山県出身の芸人さんは、ネタの面白さだけでなく、人柄でも人気を集めていて、とても誇らしいです。
今後の彼らに期待することですか? 岡山弁で言うと、“でーれー、ぼっけー、もんげー(3語ともすごいという意味)” 期待しています!」
大阪を抜いて、岡山が “笑いの聖地” になる日も近いか。