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曽我部恵一「今でも“晴茂君”と心の中で大切なやり取りをしてる」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.13 11:00 最終更新日:2021.01.13 11:00

曽我部恵一「今でも“晴茂君”と心の中で大切なやり取りをしてる」

2020年にドラムに新メンバー・大工原幹雄を迎え、活動を続けるサニーデイ

 

 大きな不幸に見舞われても、マイペースで自然に活動を続けている曽我部。最近は、さらに活動の領域が広がった。行定勲監督の映画『劇場』(2020年)では、音楽を担当。

 

「『最近、よく家の近所で撮影してるなあ』と見ていたら、その映画の音楽を頼まれたんです。縁だなあと(笑)」

 

 映画『アイムクレイジー』(2019年)、ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(2020年、TBS系)など、役者として活動する機会も増えてきた。

 

「芝居は、おもしろいですね。2019年は劇団『ロロ』の舞台に出させていただいたのですが、みんなで寝泊まりして芝居を作り上げていく感じは、個人作業の音楽とは違うおもしろさがありました。何週間も稽古し、本番は命懸けで演じる感覚が楽しかったですね。

 

 音楽に関してだけでなく、ジャンルや枠が、自分の中でさらになくなってきています。『何をやっても、自分が出せればいい。何をやるにせよ、物事の本質は一緒じゃないか』という感じです。必要とされたら行って、音楽でも、芝居でも、カレー屋でも、一緒にやるのが嬉しい(笑)」

 

 日本武道館やフェスのステージで何度も演奏してきた曽我部だが、新型コロナ禍でも「変化は少ない」という。

 

「ライブは、もう元通りには開催できないかもしれないですが、僕にとってはステージの大きさより、少数でもお客さんが真剣に聴いてくださることが大切ですから。『誰かにとって意味のある大切な存在になるような音楽を、これからも人生を懸けて作っていこう』という気持ちは変わりません」

 

 食事を終えた曽我部に、最近の出来事を訊いた。

 

「いちばん上の娘はいま大学生で、僕の曲には、まったく興味がないようなのですが、『下北沢の路上で、パパの曲を歌ってる人がいた』って動画を撮って送ってきたんですよ(笑)」

 

 下北沢の街に、曽我部恵一の音楽は息づいている。


そかべけいいち
1971年8月26日生まれ 香川県出身 大学在学中にロックバンド「サニーデイ・サービス」を結成。2004年、自主レーベル「ROSE RECORDS」を設立し、“インディペンデント/DIY” を基軸とした活動を開始。以後、サニーデイ・サービスとソロを並行し、プロデュース・楽曲提供・CM音楽・執筆・映画出演など、形態にとらわれない表現を続ける

 

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※営業時間は変更になる場合があります。

 

写真・木村哲夫

 

(週刊FLASH 2020年12月29日号)

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