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八代亜紀「『雨の慕情』歌詞が大人っぽすぎて理解できず(笑)」
エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2016.11.04 20:00 最終更新日:2016.11.04 21:51
「阿久悠先生の歌詞をいただいたとき、大人っぽい詞だなぁと思いました。だって、膝が(男の)重さを覚えているんですよ? 当時29歳の私には、理解が及ばなかった(笑)」
『雨の慕情』は30枚めのシングル。それまで女心を歌った自身のヒット曲は多数あったが、新たな世界観を求めて、「作詞家・阿久悠がイメージする八代亜紀の女心」をテーマに作られた。
「レコーディングでの歌入れは2回。1回めはテスト、2回めが本番。事前に歌い込むことはしません。現場でイントロを聴いたときに楽曲のイメージが湧いてくるんです。そこで発声したときの歌こそが本物の歌。『舟唄』のときもそうでしたが、イントロを聴いた瞬間、大ヒットの予感はありました」
『雨の慕情』は、日本レコード大賞、日本歌謡大賞、日本テレビ音楽祭グランプリなど、前人未到の9冠を達成。『紅白歌合戦』の大トリも務めた。
「数々の音楽賞を総なめにできたことで、演歌歌手として定着できたような気がします。『雨の慕情』は、初めて私の歌が社会現象になったのを実感した曲。音楽祭の会場で、サビの『雨、雨、ふれふれ』を若者たちが振り付きで大合唱してくれるようになった。なかなか演歌では見ることのない光景です」
ちなみに、八代さんが「膝の重さ」を覚えたのはいつでしょう?
「今でもわかりません(笑)」
<八代亜紀『雨の慕情』>
1980年4月25日発売
作詞:阿久悠 作曲:浜圭介
●売上枚数:56.9万枚('80年)
●ザ・ベストテン初登場:'80年7月17日7位
●最高位:6位
●連続ランクイン:4週
<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
全般的に、シンプルに歌うことを心がけましょう。前半は切ない思いをこめて、サビの「雨、雨、ふれふれ」はリズムに乗ってテンポよく軽く歌うこと。軽く歌うことで、言葉が生きて切なさが増します。
<八代亜紀>
1950年熊本県生まれ。66歳 1971年『愛は死んでも』でデビ
ュー。『なみだ恋』『おんな港町』『舟唄』ほか、ヒット曲多数。10月19日、モンゴルの国民的愛唱歌をカバーした106枚めのシングル『JジャマースAMAAS 真実はふたつ』をリリース。11月2日~7日、八代亜紀絵画展を佐賀県の佐賀玉屋・本館6階にて開催
これまで700曲以上発表した八代さんの目標は、「80歳までコンサートを続けることですね」
(週刊FLASH 2016年11月1日号)